入力ダイアログアクションを使ってユーザーに名前を入力してもらうフローを前回作成しました。
UiPathで開発を進めていく中でユーザーが入力した文字を表示したいときがあります。
そんなときは「メッセージのログ」と「メッセージボックス」というアクションを使ったフローを作るのがおすすめです!
「メッセージのログ」を使えるようになってから、値を随時確認して効率的な開発ができるようになりました。
そこで今回はUiPathの第一歩「メッセージのログ」と「メッセージボックス」アクションについて解説します。
前回は新規プロジェクトを立ち上げて、入力ダイアログアクションの設定を行いました。前回の記事を参照してください。

まずは前回作成したプロジェクトを開いて、中身を見てみましょう!
プロジェクトを開く
UiPathのアプリを立ち上げると以下のような画面が開きます。

スタート>開く>最近使用したプロジェクトを開くから前回作成したファイルをクリックします。
前回作成したファイルのおさらい

入力ダイアログアクションの中に「ダイアログのタイトル」と「入力ラベル」を入れることでダイアログボックスが表示されました。

ですが、このままではダイアログボックスに名前を入れても何も出てきません。
メッセージを出すためにはダイアログで入力した文字を取り出さなければなりません。
変数の設定

出力>結果をクリックして Ctr + K を入力してください。
入力後に変数を設定:と出てくるので好きな文字を入力してください。今回は名前という変数名にしました。
変数を確認する
先程設定した変数がフローの中に反映されたかを確認します。

①でメインパネルの中の変数をクリックします。
②に先程設定した名前という変数があるか確認しましょう。また、変数の型を確認します。今回は文字列を入力しているのでString型になります。
③の入力した値に今回作成した変数の名前を入力します。
前回のフローではダイアログボックスに名前を入力しても何も出てきませんでした。メッセージログを追加して中身を確認してみましょう。
メッセージログ アクションを追加
アクティビティパネルで「メッセージをログ」と検索してアクションがあるか確認しましょう。

メッセージをログ アクティビティを前回作成したフローに追加します。

すると必要な項目が入力されていないため、エラーが出てきます。
ログレベルをinfoにしてメッセージに名前を入力しましょう。
入力が完了したらワークフローを実行します!
メッセージログで結果を確認
ワークフローを実行すると前回のようにダイアログボックスが立ち上がります。名前の入力欄に好きな名前を入れてください。今回はKotaroとします。

実行結果

ワークフローを実行すると出力欄にKotaroと出力されていることが分かります。大成功!
先程のメッセージをログアクションで名前のログが出力できました。今回はユーザーにわかるようにメッセージボックスを立ち上げます。
メッセージボックス アクションを追加
アクティビティパネルで「メッセージボックス」と検索してアクションがあるか確認しましょう。

メッセージボックス アクティビティをフローに追加します。

すると必要な項目が入力されていないため、エラーが出てきます。
Textに出力したい文字を入力しましょう。メッセージボックスは文字列(String型)じゃないといけないので注意してください!
メッセージボックス:Text欄に内容を入力
先程のText欄に内容を追加していきます。今回は名前(さきほど作った変数)を入れるだけでなく他の文字列も足してみます。

今回は「ようこそKotaroさん」と出力してみたいと思います。
文字列を入力する際は必ずダブルクォーテーションで文字を囲ってください。今回設定した名前という変数は文字列型なのでダブルクォーテーションは不要です!
また、文字列を結合するときは + 記号で足し合わせてください。
実行結果

フローを実行して名前を入力するとメッセージボックスが立ち上がりました。ようこそKotaroさんと設定した文字が出力されました!大成功!
このようにして変数を表示できるので開発途中で中身を随時確認するようにしましょう!
今回は、メッセージのログとメッセージボックスアクションについて解説しました。
- 変数を設定して値を取り出す
- 文字列を足し合わせるときは + 記号でつなげる
- 開発のときはメッセージログとメッセージボックスで変数を確認
変数を設定することで入力ダイアログで入力した値を取り出せます。出力>結果の入力欄にCtr + Kを入力すると変数の設定をしましょう。
メッセージ内容は文字列なのでString型であることを確認しましょう。文字列はダブルクォーテーションで囲み、結合するときは + 記号で足し合わせましょう。
開発をする際やユーザーに内容を確認してもらう際にメッセージログとメッセージボックスを使用します。
随時変数を表示して効率的に開発を進めていきましょう!
以上