UiPathでファイル間で変数を共有したいんだけど、どうすれば設定すればいいかわからないときってありますよね?
引数方向が理解できれば編集箇所を少なくできたり、可読性を上げ上げたりと効率的なワークフロー開発ができます!
前回の記事では引数(IN)について説明をしました。

今回はUiPathで引数(OUT)を使ったワークフローの作り方について解説します。この記事を読むことでMainファイルへ変数の共有ができるようになります!
前回の記事ではMain.xamlで設定した変数を他のファイルと共有する方法を説明しました。

引数の方向がINのときのイメージです。

Main.xamlファイルの変数を変更するだけで他のファイルも反映されます。フローの構成がすっきりしたり、編集する箇所を少なくできて効率的です。
その逆もできます!引数の方向がOUTのときのイメージです。

今回はMain.xamlに別のxamlファイルで設定した変数を渡すOUTについて説明をします。
新規プロジェクトを立ち上げる
まずは新しい空のプロセスが開きます。

今回は引数OUTというファイルにしました。
Subファイルの作成(引数を設定)
まずMain.xamlではなく、新たにフローファイルを作成していきます。

プロジェクト欄のファイル構成を右クリック>追加>シーケンスをクリックして新しいフローを作ります。

新しいワークフローが作られます。今回はファイル設定OUTという名前にしています。
このファイルで変数を設定してログ出力するフローを作ります。

代入アクティビティをフローに追加します。
①で引数タブをクリックして②で引数の名前を設定します。今回はファイル名_OUTとしていますが何でもよいです。
③で方向を設定します。今回はMain.xamlに変数に出してあげるので出力とします。
※引数の方向を間違えると変数共有ができないので注意してください!
ログで結果を確認
今回は引数の値にtest.xlsxと設定しています。ログで正しく出力されるか確認をします。

ログのメッセージ内容と同じ内容が出力されました。大成功!
Mainファイルの作成(引数をインポート)
ファイル設定OUT.xamlで作成した引数をMain.xamlに渡して変数を紐づけます。

Main.xamlを開き、シーケンスの中にファイル設定OUT.xamlをドラッグ&ドロップしましょう。これでファイルが呼び出せます。
そうすると引数をインポートのボタンがオレンジ色になります。これは変数と引数が共有できるよ!という合図です。クリックをして中身を見ます。

名前にファイル設定OUT.xamlでつくった引数が自動で入っています。
値が空欄になっているのでMain.xamlで受け取る変数を入力してあげます。設定していない場合はCtr + Kで変数を設定してください。
これでファイル間で変数の共有ができるようになります。

これまでの流れを図で表すとこのようなイメージです。
サブファイルで引数を設定して、Main.xamlに情報が出してあげるのでOUTを使う。これだけです。
ワークフロー全体図
今回作成したワークフローです。

①でファイル設定OUTを開きます。
②で引数を設定してMain.xamlへ変数として渡し、ログの表示をします。
③ではファイル設定OUTの変数を受けとってログを表示します。
実行結果

最初にファイル設定OUTの結果が表示され、次にMainでの結果が表示されています。変数が共有されたので2つとも同じファイル名が出力されました。大成功!
今回はUiPathで引数(OUT)を使ったワークフローの作り方を解説しました。
- Mainファイル以外の変数を共有できる
- Main.xamlに情報が出す場合はOUTを使う
引数OUTを使ってMain.xamlに変数の情報を与えることができます。
ファイル同士で変数を共有すればワークフローがシンプルになり、編集する箇所を少なくできます。
今回のケースでの引数の方向はMain.xamlに情報を出すパターンなのでOUTでした。
引数方向のINとOUTの使い分けを理解して効率的な開発を行いましょう!
以上、Kotaroでした。