発達障害の方で、大学生活を送ろうとしている方は「これから学校生活どうなるんだろう?」と不安になることってありますよね?
もし不安を抱えられている場合は「体験談をあらかじめ聞いて対策を打つ」ことがおすすめです。
私自身も発達障害で大学生活を送りましたが、大学の健康管理センターを利用することで「無料」でカウンセリングや薬の処方を受けられました。
おかげで誰かに話を聞いてもらえて精神状態が安定し、4年間で無事に卒業することができました!
そこで、今回は「大学で一人暮らしを始めようとしている発達障害の方向け」に「私の大学での体験談と対策」について説明します。
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私は大学で初めて一人暮らしをして四苦八苦しながら卒業しました。このときはまだ発達障害の診断を受けていませんでしたが、大学1年生のときのオリエンテーションでその傾向を感じ始めました。
同じ境遇の方に体験を共有させていただきたいです。
高校生から大学生への大きな変化
私はこのときまだ、発達障害の診断を受けていません。それまでは実家暮らしの高校生だったので気にせずに済んできました。しかし、大学生以降”自分”について考えるようになりました。
私が発達障害の傾向を初めて感じたのは大学1年生のときでした。
大学1年生って一番環境の変化が激しくて、頭がついていかないんですよね。
初めて会う人しかいなく怖すぎて何話せばいいかわからないし、この人は私を騙そうとしているのではないか?とか勝手に疑ったりしてずっと汗ばっかりかいていました・・・(笑)
人生で初めて親元を離れての生活だったので、今までと違いすぐに相談できる相手もいないし、ご飯も自分で調達しなくちゃいけない。。。
こりゃこれから大変だなぁと思ってあらかじめ覚悟はしていましたが、入学していきなり試練が訪れました。
大学1年生 オリエンテーション合宿へ
私の通っていた大学は毎年恒例で1年生は初日に「一泊二日のオリエンテーション合宿」が行われていました。
そのことを聞いたときに絶対に行きたくない!と思いました。ただでさえ初めて会う人や初めての場所に恐怖感を覚えるのに、なんでこんなことしなきゃいけないの!って感じでした。
合宿所はバスで2時間位揺られた所にある自然あふれる場所にありました。一人で行くのなら空気もおいしくてとても素敵な場所だと思ったのですが、大所帯。。。
もうすでに「家に帰りたい。帰りたい。帰りたい。」状態でした。
合宿所に着くと学部の説明や授業のとり方なんかの説明がありました。合宿所に来なくてもええやん!って正直思ってしまいました。ただの説明なら大学内で十分なのに。
パワーポイントと板書の違い(障害特性)
私が大学生になって一番感じた衝撃は説明するのに黒板じゃなくてパワーポイントを使っていたことです。もちろんオリエンテーションでの説明は全部パワーポイントでした。
私の障害特性は耳からの情報がキャッチしづらかったり、情報の切り替えが早いときに脳みそが追いつかないことです。幼いころから担任の先生や親からの指示をすっと理解するのが難しかったです。指示と違うことなんかもやって怒られたこともありました。
高校生までは黒板で授業をしていたので、板書スピードはパワーポイントに比べたら遅いし、ゆっくり授業をするから理解ができるんです!
しかし、パワーポイントでパッパッパッって画面が切り替わるともうお手上げ。。。しかも早口だと相手が何を伝えようとしているのかがわからなくなってしまいました。
黒板 ⇒ パワーポイントに切り替わった瞬間に大学の授業は大変になりました。
でも極力メモを取ったり、勝手に録音したりしてそのあとは対処してました(笑)
周りと同じ行動するのが難しいなぁ
説明会が終わったあとはクラスごとの大部屋で雑談タイムがありました。いままであまり友人とつるんでご飯に行ったことがなかったので、常にソワソワしていました。(こっちに話振らないでくれww)と祈りながら過ごしました(笑)
みんなで揃って食堂でご飯も食べました。
ひとりでおとなしくすることが好きで他の人の雑音がものすごく気になってしまうので、居づらかったなぁと思いました。なんでみんなで一緒に行動しないといけないんだろうって思いました!
ご飯を食べたあとにイベントがありました。
レゴブロック選手権
クラスでグループに分かれてレゴをしました(大学生ですが)。先生からお題が出てそのテーマに沿ったレゴ作品をグループで協力して作ってプレゼンをするという内容でした。
グループワークは人の意見が気になってしまったり、だれかすごい人がいたら「その人はすごいなぁ!自分なんて」と劣等感を抱いてしまうのでとても心が疲弊することに気が付きました。
何とか場を乗り切るためにレゴに詳しい人を建てて、作ってもらう作戦にしてその場を過ごしました。
グループワークって難しい!
レゴブロック選手権が終わったらみんなでお風呂に入ってみんなで就寝しました。(カイジかっ!)
環境の変化が一番つらい
今振り返ると中学生、高校生のときも最初のオリエンテーションが一番つらかったです。会社に入ったときもオリエンテーションから研修にかけてが辛かった思い出があります。
これはやはり環境の変化に対応するのがしんどいからだと思います。
初めての人の中で初めての空間で、今まで聞いたことのない知識を頭の中に入れること、それは私の特性上とてもストレスを感じやすいことです。
多くの人が環境変化がつらいと感じる中、発達障害でよりその辛さを感じてしまって、メンタルをやられてしまうことは十分に考えられます。
不調を感じたら恥ずかしがらず病院へ行こう!
私は、精神状態を崩してしまったときに大学の健康管理センターと呼ばれる無料で使える病院に通っていました。無料で使える設備だったので、本当にラッキーだったと思いました!
たとえ健康管理センターがなくてもメンタル不調を感じたら躊躇せずに病院に行ってカウンセリングを受けることをおすすめします。
私も最初は「メンタル不調=カッコ悪い、恥ずかしい」と思って利用をためらっていました。
ですが、きちんとカウンセリングをしてどんな状況だったか振り返って次につなげることが大事です。いのちの電話にも何度か掛けて話をしたこともありました。
一人暮らしの大学生は相談できる相手がいません。まして発達障害で更に大変だと気持ちの行き場がわからなくなります。
一度話してみるとこころがすっきりするので、恥ずかしがらずに利用できるものは利用してほしいです!
今回は大学で一人暮らしを始めた発達障害の方向けに「私の大学での体験談」を説明しました。
- 黒板 ⇒ パワーポイントの対応が難しい
- こころの不調を感じたら恥ずかしがらずにカウンセリングに行く
- 誰かに話すとこころがすっきりする
大学では高校生までと異なり、人間関係、場所、授業の仕方など環境変化が一番大きいのでそれをあらかじめ頭に入れることで対策が打てます!
個人的に黒板での板書がパワーポイントになったことで聴覚情報と脳内処理を早くしなければならないので苦しみました。録音、録画などをして対策をした方がいいと思います。
また、誰かに話をするだけではこころの不調は少しばかり和らぎます。
だから少しでも心の不調を感じた場合は大学の設備や病院などを利用してカウンセリングを行ってください。あとあとさらに深刻な状況になるよりマシです!使わない手はありません!
私も発達障害でつらい時期は多くあります。一緒に乗り越えていきましょう!
以上、Kotaroでした。