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年収1000万円、税金で半分は嘘?本当?50億円までシミュレーション|超過累進課税を徹底解説

年収1000万円、税金で半分は嘘?本当?50億円までシミュレーション|超過累進課税を徹底解説

SNSやインターネット上で、「年収1000万円の人は税金で半分も持っていかれる」という話を聞いたことはありませんか?果たしてこれは本当なんでしょうか?

この記事では、所得が多いほど税率が高くなる超過累進課税の仕組みを解説します。
実際に年収1000万円の場合にどれくらいの税金がかかるのかシミュレーションしました。

また、高所得になるほど税率はどう変わるのか50億円まで可視化しています。

この記事を読めば、超過累進課税の仕組みを理解し、ご自身の税負担について具体的にイメージできます!

こたろー
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税金に対する不安を解消しましょう!
ドケチ・ファイナンシャル・プランナーが解説します。

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超過累進課税とは?

超過累進課税とは、所得を階層分けして、それぞれの異なる税率を適用する仕組みです。
所得が多いほど高い税率が適用されますが、あくまで所得の一部分に対して適用されます。

所得税の場合だと、2025年現在は以下の7段階に分かれています↓

所得税の超過累進課税率マップ

例えば課税所得が1000万円の場合、上のグラフから税率が33%になります。

ここでよく勘違いされるのは1000万円全てに33%の税率がかかると勘違いされる方がいます。

しかし、実際は⋯

  • 0~195万円に対して5%
  • 195万円~330万円(差引135万円)に対して10%
  • 330万円~695万円(差引335万円)に対して20%
               ⋮

のような感じで各部分に対して異なる税率が適用されます。
なので、一律で高い税率になるわけではありません!

課税所得とは?

課税所得とは、所得税の課税対象となる金額です。
年間の総収入から必要経費や所得控除を差し引いて算出されます。

例)年収1000万円、控除330万円だと課税所得は670万円

 

課税所得670万円(目安年収1000万円)の税金をシミュレーション

では、実際に年収1000万円の人の税金をシミュレーションしてみましょう。

課税所得670万円(目安年収1000万円)所得税

年収が1000万円で控除額が330万円、課税所得が670万円だったと仮定します。

課税所得670万円(目安年収1000万円)の超過累進課税マップ

この条件で計算すると課税所得は以下のようになります。

  • 195万円以下の部分:195万円 × 5% = 97,500円
  • 195万円超~330万円以下の部分:135万円 × 10% = 135,000円
  • 330万円超の部分:(670-330)万円 × 20% = 680,000円

①、②はそれぞれ5%、10%の税金がかかります。
③については330万円から超えた分だけ20%の税金がかかります。

なので、払わなければいけない所得税は912,500円です。

所得税率について

最終的な所得税率は、所得税 ÷ 課税所得で計算できるので
912,500円 ÷ 6,700,000円 = 13.6%です。

こたろー
こたろー

全部に対して同じ税率がかかるわけではありません!

(補足)所得税の速算表について

所得税を計算するときに金額ごとに階層分けして、異なる税率を掛けて足し算しました。

このやり方でも問題ないですが、もっと簡単な計算方法があります。
それはこちらの所得税の速算表です↓

所得税の速算表

計算方法は簡単で、課税所得に税率を掛けて最後に控除額を引くだけです。

今回の課税所得670万円(目安年収1000万円)の場合を当てはめてみましょう。
課税所得670万円はこの表を見ると330万円~695万円の間なので税率は20%ですね。

所得税を求めると⋯
6,700,000円(課税所得)✕ 20%(税率)- 427,500円(控除額) = 912,500円

こたろー
こたろー

最初に求めた所得税と同じ値になりました!

課税所得670万円(目安年収1000万円)住民税

ついでに住民税も計算します(均等割というのがあるのですが、少額なので割愛します。)
基本的に住民税率は一律10%です。

課税所得が670万円なので、払わなければいけない住民税を計算すると⋯
670万円 × 10% = 670,000円です。


所得税と住民税を合計して、最終的な税率を計算しましょう。

これまでの結果から課税所得670万円の人の所得税と住民税の合計は
912,500円 + 670,000円 = 1,582,500円となります。

最終的な税率は(所得税+住民税)÷ 課税所得で計算できるので
1,582,500円 ÷ 6,700,000円 = 23.6%です。

所得税と住民税を含めた税率について

このように課税所得670万円(目安年収1000万円)でも、税金で半分持ってかれることはないです!

こたろー
こたろー

ただ、社会保険料で更に約18%取られます。
なので結局40%くらい国に持っていかれます(怒)

 

課税所得と税率の関係をグラフ化

課税所得670万円(目安年収1000万円)の場合で計算すると税負担は約24%でした。
果たして所得が更に上がると税率はどう変わるのでしょうか?グラフ化してみました。

課税所得 ~5000万円

課税所得を0 ~ 5000万円まで変化させてみました↓

課税所得と税率の関係(5000万円まで)

すると、2000万円で約35%3000万円で約40%5000万円で約45%となりました。

やはり所得が上がると税率も爆上がりするのがわかりますね!
大物芸能人経営者プロ野球選手になるとこれぐらい払ってるはずです。

正直、会社員で数千万円稼ぐのは難しいので、関係ない話かも知れません。。。

課税所得 ~50億円

課税所得を50億円まで変化させてみました↓

課税所得と税率の関係(50億円まで)

すると、1億円で約50%10億円で約55%になります。

億の世界まで来ると稼いだ額の半分が税金で持っていかれます。
林社長とかホリエモンとかこれくらい払っているのかも知れません(頭が上がらない)


それから仮想通貨で16億円相続したときの税率おかしい問題が話題になっています↓

この場合、利益が8億円近く出るので所得税と住民税がかかります。
今回の表に当てはめてみると確かに約55%が税金で持っていかれます。

仮想通貨や相続関係で莫大な利益が出た場合は人生詰む可能性もありますね。
(この税制は個人的にもおかしいと思います)

こたろー
こたろー

特に仮想通貨を持っている方は換金するときに注意してください!

 

まとめ

今回は「【徹底解説】超過累進課税とは?年収1000万円の税金は実際いくら?税率計算シミュレーション」ついて説明しました。

・超過累進課税とは、所得に応じて段階的に税率を適用する仕組み

 
・年収1000万円でも税率24%程度(社会保険料を含めると40%近く取られる)

 
・課税所得が増えるほど税率55%に近づく。仮想通貨を換金するときは注意!

非常に分かりづらいですが、段階的に税率が上がる仕組みになっています(よくできている)
自分の年収で計算するとどれくらいになるか是非試してみてください!

個人的には社会保険料と仮想通貨の税率がキツイので何とかしてほしいです。

こたろー
こたろー

以上、こたろーでした。


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