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【労災体験談】ケガをしてしまった!療養補償給付申請までの手続きを徹底解説

【労災体験談】ケガをしてしまった!療養補償給付申請までの手続きを徹底解説

今回は「【労災体験談】ケガをしてしまった!療養補償給付申請までの手続きを徹底解説」を説明します。

労災認定とは、業務中に負ったケガや病気に対して、国が補償を行う制度です。
労災認定を受けると、休業補償や治療費などの給付が受けられます。

しかし、労災申請の手続きが複雑で、何から始めていいのかわからないという方も多いのですよね?

この記事では、労災労災になってから給付金が支給されるまでの手続き方法について、体験談をもとにわかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • 労災による療養補償給付金申請の流れ
  • 必要な提出書類、労災認定までの大まかな時間

 

1. 会社への報告

まずは会社の上司に労災があったことを報告します(急な手術や緊急事態は除きます)

  • ケガをした労働者の氏名
  • ケガをした日時
  • 労働災害の状況
  • ケガの部位と状況

などを上司に報告することで社内の労務担当者に報告が行き、申請がスムーズに行きます。

会社に報告しないとどうなるか?

労災を報告しないと「労災隠し」となり会社側に50万円以下の罰金が課せられます。

また、労働基準監督署から厳しい調査が入る可能性もあり、企業イメージも落ちてしまいます。

こたろー
こたろー

腰痛や腱鞘炎、捻挫でも労災の対象になる場合があります。
迷ったら上司、または労働基準監督署に相談するようにしましょう!

 

2. 医療機関を受診

まずはお近くの病院に行って正確な診断を受けましょう。
このときに「労災指定病院」という国から指定を受けた医療機関に行くのがおすすめです。

「労災指定病院」なら初診から治療費の支払いはありません。

※労災の場合、健康保険証は使用できないので、必ず労災によるケガであることを窓口で伝えてください!

労災指定病院に行かないとどうなる?

・一旦治療費の全額を立替えないといけない。

・立替え分は労災認定後に払い戻し ⇒ 手続きに数ヶ月かかる。
・労働基準監督署に提出する資料が多い(領収書など)

こたろー
こたろー

よほどの理由がない限り「労災指定病院」を受診しましょう!

私は一般病院 ⇒ 労災指定病院に転院したので手続きが煩雑で後悔しました。

 

3. 申請書類の準備

医療機関を受診したら労災認定のための書類を作成します(提出は後出しでOK)

今回は業務中のケガによる療養補償給付(治療費の給付)を対象とします。
(通勤途中のケガの場合は申請書類が異なるためご了承ください)

申請書類の入手

業務中のケガによる療養補償給付の場合、作成する書類は「労災指定病院」か「一般の病院」で異なります

以下のリンクからダウンロードして書類を作成しましょう。
いずれもpdfファイルから直接文字が入力できるようになっているのでとても楽でした。

書類の記載

受け取った書類に、住所、生年月日、事業主記載項目などを記入します。

特に「災害の原因及び発生状況」については「いつ、どのような場所で、どのような作業をしているときに、どのような環境で、どのような災害が発生したか」といったケガや病気の状況を事細かに詳しく書きます。

この記載内容によって労働基準監督署が労災認定をするか決めるため具体的に書きましょう。
私の場合は会社の労災担当者と何度か面談をし、正確な文章を作成してもらいました(ありがたい)

各種書類の記載方法に関しては労災保険ちゃんねるさんがおすすめです!

5号様式(労災指定病院で通院の場合)
7号様式(一般病院で通院の場合)
こたろー
こたろー

不安な場合は会社の労務担当に確認するようにしましょう!

 

4. 申請書類の提出

書類を作成したら各様式ごとの提出先に出しましょう。

今回は業務中のケガによる療養補償給付(治療費の給付)を対象とするため5号様式と7号様式について説明します。

5号様式(労災指定病院の場合)

労災指定病院で通院している場合は5号様式を記入するんでしたね。

5号様式の場合は病院に書類を提出するだけでOKです。簡単ですね!
(病院側が診断書含めて労働基準監督署に提出してくれます。)

薬代も含めて治療費全額を請求することができます。

7号様式(一般の病院の場合)

一般の病院で通院している場合は7号様式を記入するんでしたね。
7号様式の場合に提出するものは以下の3点です↓

  • 7号様式
  • 診断書
  • 通院、薬代などの領収書(通院の交通費も含めてOK)

7号様式の場合は最寄りの労働基準監督署に直接提出するか、郵送します。

5号様式のときと比べると提出する書類も多いし、これまでの領収書もかき集めないといけません。

なので労災でケガをしたら労災指定病院に直接行くのをおすすめします。

領収書を失くしてしまった…どうすればいいか?

通院を繰り返していると通院費、薬局代などの領収書を失くしてしまいますよね?


そんなときは医療機関に再発行を依頼しましょう。
一定期間であれば再発行に対応してくれる場合があります。

 

5. 労働基準監督署の審査⇒支給決定

労働基準監督署の審査

労働基準監督署は、提出された申請書類をもとに労災と認められるかどうかの調査を行います。

おおよそ1ヶ月~2ヶ月で審査結果が労働基準監督署からケガをした本人に連絡が入ります。(早ければ2週間くらいで結果が出ることもあります)

また、審査時に確認がある場合はケガをした本人か、会社の労務担当者に連絡が入ります。

こたろー
こたろー

私の場合は書類を提出してから1ヶ月後に労働基準監督署から電話連絡がありました。
落ち着いて災害状況などを事細かに説明しましょう。

支給決定通知

労働基準監督署から電話連絡があってから2週間後くらいに支給決定通知のはがきが自宅に届きました。こんな感じです↓

この支給決定通知が届いたら正式に労災認定になります。
これまでに自己負担で支払った医療費、休業補償などの金額が指定した銀行口座に振り込まれます。

労災認定が下りなくて不服な場合はどうすれば?

労働基準監督署の審査で労災が下りない場合もあります。
決定に不服がある場合は決定通知書が送付された日の翌日から2ヶ月以内労働保険審査会に再審査請求ができます。

 

療養補償給付申請までの手続き まとめ

以上、業務中のケガによる療養補償給付申請までの手続きの流れを解説しました。
最後に図にしてまとめるとこのような形になります↓

まずは早急に上司、労務担当者に報告して労災指定病院を受診しましょう(一般病院でも問題ありませんが後々申請が面倒になります。)

労災指定病院であれば「第5号様式」を病院に提出します。
一般病院であれば「第7号様式」、「診断書」、「領収書」を労働基準監督署に提出します。

書類提出後1~2ヶ月後に労働基準監督署から電話連絡があり、自宅に支給決定通知が届いたら労災認定というのが一連の流れになります。

こたろー
こたろー

少しでも疑問点がある場合は、会社の労務担当者にまずは確認しましょう。
労働基準監督署や社会保険労務士などの専門家に相談することもおすすめです。

 

まとめ

今回は「【労災】ケガをしてしまった!療養補償給付申請までの手続きを徹底解説」ついて説明しました。

労災の種類、行った病院の種類によって書類が変わってくるので結構面倒です。大変ですが精神的、金銭的な不安を解消できるのでしっかり手続きを行ってください。

上司、労務担当者に報告して労災指定病院を受診する(労災隠し防止のため)

 

・労災指定病院なら「第5号様式」を病院に提出

 
・一般病院であれば「第7号様式」、「診断書」、「領収書」を最寄りの労働基準監督署に提出

 

・自宅に支給決定通知が届いたら労災認定(不服なら再審査請求も可)

具体的な手続きについては、最寄りの労働基準監督署にご相談ください。

こたろー
こたろー

以上、こたろーでした。


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