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AutoCADで図面作成の基本となる「CIRCLEコマンドによる円の作図方法」について解説します。
シンプルながら奥深い機能で、機械部品の穴から建築図面の意匠要素、配管図の断面まで「CIRCLEコマンド」の基本操作を豊富な図解とともにご紹介します。
中心点と半径を指定する基本から、2点、3点を通る円、接点を活用した応用的な作図方法や修正方法など作図効率を上げるテクニックも満載です。

CIRCLEコマンドをマスターして、AutoCADスキルを一段と向上させましょう!
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CIRCLEコマンドについて
ここではCIRCLEコマンドの機能と使い方について説明します。
AutoCADのCIRCLEコマンドは、図面内に円を作成するための基本的なコマンドです。
非常にシンプルでありながら、作図作業において頻繁に利用されます。
活用例は様々ですが一例を示します↓
- 機械部品の穴やボルト穴の作成
- 建築図面の円形の要素(柱、照明器具など)の作成
- 配管図面のパイプの断面の作成
- 詳細図の一部分を強調するための円の作成

CIRCLEコマンドは作図コマンドの要です!
CIRCLEコマンドを使った基本的な円の描き方
ここではCIRCLEコマンドを使った円の描き方について画像を多用して説明します。
まずCIRCLEコマンドを実行してみます。
コマンドラインから「CIRCLE」と入力してEnterキーを押します。
リボンから「ホーム」>「円」を選択してもOKです。

すると円の中心点と半径を指定するようにメッセージが出ます。
中心点をクリックして、半径を入力すると指定の円が出来上がります。
今回は、円の中心と半径を設定して作図しましたが他にも円の作図方法があります。


全部で6つありますが、分かりにくい4つをピックアップして説明します。
まずは「2点」を使った円の作図方法についてです。
リボンから「ホーム」>「円」を選択して「2点」を選択します。
白い線が2本見えていますが、線の端点を選択すると、2点間を通るような円(赤色)が自動でできます。

次は「3点」を使った円の作図方法についてです。
リボンから「ホーム」>「円」を選択して「3点」を選択します。
白い線が3本見えていますが、線の端点をそれぞれ選択すると、3点間を通るような円(赤色)が自動でできます。

次は「接点、接点、半径」を使った円の作図方法についてです。
リボンから「ホーム」>「円」を選択して「接点、接点、半径」を選択します。
白い円が2つ見えていますが、それぞれ選択すると、2つの円の接点と接点を通るような円(赤色)が自動でできます。


今回は白い円を使いましたが、オブジェクトならでもなんでもOKです。
(ライン、ポリライン、楕円など)
最後に「接点、接点、接点」を使った円の作図方法についてです。
リボンから「ホーム」>「円」を選択して「接点、接点、接点」を選択します。
白い線が3本見えていますが、それぞれ選択すると3つの線の接点を通るような円(赤色)が自動でできます。


接点、接点、接点は意外と使います。
作成した図面をトリムで整えると複雑な図面が作れます。
作図した円の情報をプロパティ欄から確認します。
まずは、リボンから「表示」>「オブジェクトプロパティ管理」を選択します。すると画面左側にオブジェクト欄が表示されます。
作図した円を選択するとジオメトリ欄に情報が表示されます。例えば、円の中心座標、半径、面積などです。


プロパティの座標や半径を入力すると図面修正できます!
まとめ
今回は「【AutoCADの基本】CIRCLEコマンドで円を作図!初心者でも簡単マスター」を説明しました。
・AutoCADのCIRCLEコマンドは円を作成する基本
中心点と半径の指定をはじめ、2点、3点、3接点などの作図方法がある
・作図した円の情報はプロパティで確認・編集が可能。中心座標や半径を直接入力して修正
・CIRCLEコマンドをトリムなどの編集コマンドと連携させると複雑な図形の作成ができる

以上、こたろーでした。