【AutoCAD】ダイナミックブロックまとめ記事10選 について図面がダウンロードできない不具合を修正しました。

【Navisworks活用術】リアリズムで第三者を導入する方法|人モデルで空間確認を効率化

【Navisworks活用術】リアリズムで第三者を導入する方法|人モデルで空間確認を効率化

この記事の難易度

Navisworksで3Dモデルを確認しているときに、「人が現場に立ったときのサイズ感を知りたい」「配管や機器の高さが適切かどうかを実感的に確認したい」と思ったことはありませんか?

そんなときに便利なのが リアリズム機能 です。

この機能を使うと、Navisworksの画面内に人のモデル(第三者)を登場させることができ、ウォークモードで移動すると実際に人が歩いているような表示になります。

この記事では、以下のポイントを図解イメージを交えながら詳しく解説します。

この記事のポイント
  • Navisworks「リアリズム」から第三者を導入する方法
  • 人モデルの動作(ウォークモード・衝突・しゃがむの設定)
  • 第三者モデルを活用するメリット(サイズ感の把握・安全性の確認)
  • 実務での応用事例と便利な使い方

スポンサーリンク

  

Navisworksのリアリズムとは?

リアリズムは、Navisworksの「ビューポイントタブ」に用意されている機能で、より現実的な空間体験を再現するためのモードです。

リアリズム+ウォークモード

通常のウォークスルーでは視点だけが移動しますが、リアリズムから「第三者」を有効化すると、画面内に人のモデルが表示され、まるで人物が現場を歩いているように表示できます。

こたろー
こたろー

CAD上の3Dモデルに「人の存在感」を加えることで、空間の理解度が一気に高まります!

 

第三者を入れる方法

Navisworksでリアリズムから第三者を表示させましょう。

まずは、リボンから「ビューポイント」を選択、「リアリズム」をクリックし「第三者」にチェックを入れます。

リアリズム>第三者の選択
リアリズム>第三者の選択

すると、モデル内に人のモデルが表示されます。
デフォルトでは 男性作業員が画面内に出てくるはずです↓

第三者モデルの表示
第三者モデルの表示

この状態でウォークモードで移動操作を行うと、人モデルも一緒に動いてくれます。

こたろー
こたろー

まるで作業員が現場を歩いているように確認できますよ!

 

第三者モデルの動作と設定

第三者モデルをそのまま使っても問題ないのですが、設定を見直した方が便利なときがあります。

1. 第三者がモデルを貫通

「第三者」のみを有効にしていると、壁や設備をすり抜けてしまうことがあります。
これは単なる表示モデルだからで、衝突判定が無効なためです。

モデルの貫通
モデルの貫通

貫通を避けるためには「衝突」設定が必要です。

2. 「衝突」にチェックを入れる

リアリズムから「衝突」にチェックを入れると、壁や機器にぶつかったときに止まるようになります。
これにより、現実的な歩行シミュレーションが可能です↓

モデルとの衝突
モデルとの衝突
貫通した状態で衝突にチェックを入れると⋯

オブジェクトと貫通した状態で衝突に「チェック」を入れると第三者が赤くなります。

ウォークモードでモデルと干渉しなくなると色はもとに戻りますよ!

貫通した状態で衝突にチェック

3. 「しゃがむ」で隙間を確認

さらに「しゃがむ」にチェックを入れると自動的に屈み、低い配管や隙間を通過できるようになります。

衝突+しゃがむ
衝突+しゃがむ
こたろー
こたろー

これにより、「人が実際に通れるかどうか」の確認が簡単に行えます!

 

第三者モデルを活用するメリット

第三者モデルを入れることで、以下3つのメリットがあります。

1. サイズ感の把握

実際の人の大きさをシミュレーションできるため、

  • 配管の高さ
  • 機器の操作盤の位置
  • 点検通路の有効幅

など、現場に行かなくても大体のサイズ感が視覚的にわかります

2. 安全性の確認

また、「衝突」「しゃがむ」を組み合わせることで、

  • 人がぶつからずに通れるか?
  • 点検スペースに身体が入るか?
  • 天井高さが十分か?

といった 作業環境の安全性チェックに役立ちます。

3. プレゼンテーション効果

クライアントや現場担当者への説明時に「人が歩いている様子」を見せられることで、完成後のイメージを共有しやすくなります。 

これらを踏まえて以下のように実務で応用できます。

実務での応用例
  • プラント設備の点検経路確認
     → 第三者モデルを動かして、人が安全に配管の間を通れるかをシミュレーション。
  • 建築現場での動線検討
     → 廊下幅やドア高さの確認に活用可能。
  • 安全教育ツールとしての利用
     → 作業員がぶつかる可能性のある箇所を事前に体験し、危険ポイントを周知。
  • バリアフリー設計の検討
     → 通路幅・段差・機器の操作高さが車椅子利用者や高齢者に適しているかを確認。
こたろー
こたろー

単なる「表示機能」ではなく、設計の検証や教育にも応用できるのが魅力です!

 

まとめ

今回は「【Navisworks活用術】リアリズムで第三者を導入する方法|人モデルで空間確認を効率化」について解説しました。

リアリズムから「第三者」を有効化で人モデルを表示できる
 - サイズ感の把握、安全性チェック、プレゼン効果がある
 
・第三者を入れてウォークモードで操作 → 人が歩くように動作

 
衝突・しゃがむを設定 → 現実的なシミュレーションが可能 

Navisworksの第三者モデルを活用することで、現場に行かなくても「人の視点」でモデルを確認できます。
設計検討からクライアント説明、安全教育まで幅広く活用できるため、ぜひ一度試してみてください。

こたろー
こたろー

以上、こたろーでした。 


スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA