この記事の難易度
Navisworksで3Dモデルを確認しているときに「建物の内部を歩き回るように見たい」「部材をピンポイントで選択してチェックしたい」
そんなふうに感じたことはありませんか?
そこで活躍するのが ナビゲーションバー です。
ナビゲーションバーには「ウォーク」「パン」「オービット」「見回す」「選択」といった基本的な操作がまとめられており、直感的に3Dモデルを動かすことができます。
この記事では、Navisworksのナビゲーションバーの場所から、以下のポイントを初心者向けに詳しく解説します。
- Navisworksのナビゲーションバーの場所と実行方法
- ウォーク/パン/オービット/見回す/選択モードの基本操作方法
- 実務でよく使う活用シーンと便利な使い方

Navisworksで効率的に3Dモデルを確認したい方は、まず「ナビゲーションバー」をマスターしましょう!
Navisworksのナビゲーションバーとは?
ナビゲーションバーは、Navisworksでモデルを自由に操作するための「視点移動ツールセット」です。
3Dモデルを歩き回ったり、見回したり簡単にモデルを確認できるので、基本機能として覚えておきましょう!
ナビゲーションバーは画面右端にあります。
(同じ機能が「ビューポイント」タブの「ナビゲート」の中にも入っています)

ナビゲーションバーの中には、以下のような操作が入っています↓
- ウォーク:建物の内部を歩き回るように移動
- パン:画面全体を上下左右に平行移動
- 見回す:現場感覚で現在地から見回す
- 選択:オブジェクトを選択(非表示切り替えも可)

それぞれの詳しい機能について次の章で見ていきましょう!
ナビゲーションバーの主な機能
ここではNavisworksのナビゲーションバーでよく使う機能について説明します。
ウォークモードは目線の高さを一定に保ちながら前進・後退・回転・上下移動ができます。
まるで現場を歩いているかのような感覚でモデルを確認できます。

ナビゲーションバーから足跡のアイコンがあるので選択肢して、3Dモデル上でクリックしたままマウスを動かすと指定した方向に動きます(十字キーでもOKです!)
また、マウスホイールをクリックしたまま動かすと上下移動してくれます。

- 建物の内部空間を体感的に確認したいとき
- クライアントに完成イメージを説明するとき
パンモードは、画面全体を上下左右に平行移動させる機能です。
建物の位置をずらして見たいときや、図面との位置合わせをするときに便利です。

ナビゲーションバーから手のアイコンがあるので選択肢して、3Dモデル上でクリックしたままマウスを動かすと画面全体が上下左右に動きます。
また、マウスホイールを回すとモデルが拡大縮小してくれます。

- 画面内の表示範囲を微調整したいとき
- 部分的に拡大したモデルの位置を合わせたいとき
オービットモードは、任意の支点(ピボット)を中心にモデルを回転させる機能です。
建物の外観をぐるりと回して確認したり、複雑な設備配管を多方向から眺めたりするのに最適です。

ナビゲーションバーから回転しているアイコンがあるので選択すると緑色のピボットが表示されます。
3Dモデル上でクリックしたままマウスを動かすと「ピボット」を中心に視点が切り替わります。

緑色のピボットの位置を変えたい場合は、モデル上でマウスホイールを回せばOKです!
- 建物全体のボリューム感を把握したいとき
- 設備や構造の位置関係を確認したいとき
見回すモードは、その場に立ったまま首を振るように視点を変える機能です。
ウォークと似ていますが、移動せずにその場から見渡すことができます。

ナビゲーションバーから目玉のアイコンがあるので選択します。
3Dモデル上でクリックしたままマウスを動かすと自分のいる場所を中心に視点が切り替わります。

現場に立って周囲をぐるりと確認する感覚に近いため、内部空間のシミュレーションに役立ちます。
- 部屋の中央から四方を確認するとき
- 内装の見え方を検討したいとき
選択モードは、特定のオブジェクトをクリックして選ぶ機能です。

ナビゲーションバーから目玉のアイコンがあるので選択します。
3Dモデルで選択したオブジェクトは青色でハイライト表示されます。
また、「選択ツリー」上でも同じ要素が選ばれるため、対象部材を追跡するのに便利です。

(補足)対象オブジェクトを選択してCtrl+H
を押すとモデルを非表示にできます。
- 干渉チェックで対象オブジェクトを確認するとき
- 部材ごとの属性情報を調べたいとき
ナビゲーションバーを活用するメリット
ナビゲーションバーを使いこなすと、Navisworksでの作業効率が大幅に向上します。
- 3Dモデルの確認がスムーズになる
→ 無駄な拡大縮小や操作の繰り返しを減らせる - 施工シミュレーションや干渉チェックが正確になる
→ 正しい位置からモデルを確認できるため、見落としが減少 - 初心者でも直感的に扱える
→ マウス操作だけで多くの操作が可能
他にもナビゲーションバーには多くの機能がありますが、すべてを覚える必要はありません。
でてきたら覚えるくらいで問題ないです。

実務ではウォークモードと選択モードを使うことが多です。
この2つを覚えておけば3Dモデルを確認するには十分だと思います。
まとめ
今回は「Navisworksナビゲーションバーの使い方まとめ|よく使う基本操作を徹底解説」について解説しました。
・ナビゲーションバーはNavisworksの視点移動ツールセットで、画面右端に配置されている
・ウォークモードでは建物内部を歩くように移動でき、完成イメージや空間把握に最適
普段使いはウォークモードでほとんど完結する!
・パンモードは画面全体を上下左右に移動させ、図面との位置合わせに便利
・オービットモードはピボットを中心にモデルを回転させ、多方向から構造を確認できる
・見回すモードはその場で首を振るように視点を切り替え、内部空間の検討に役立つ
Navisworksのナビゲーションバーを使いこなすことで、3Dモデルの確認効率が向上し、施工シミュレーションや干渉チェックの精度もアップします。
まずは「ウォークモード」と「選択モード」だけでも十分活用できるので、日常業務に取り入れてみましょう。

以上、こたろーでした。