【AutoCAD】ダイナミックブロックまとめ記事10選 について図面がダウンロードできない不具合を修正しました。

【Navisworks活用術】オブジェクトを非表示にして3Dモデルを見やすくするテクニック

【Navisworks活用術】オブジェクトを非表示にして3Dモデルを見やすくするテクニック

この記事の難易度

Navisworksで3Dモデルを確認しているときに、「目的のオブジェクトがどこにあるのかわからない」「周りの部材が邪魔で見づらい」と感じたことはありませんか?

広くて複雑な3D図面では、対象を探すまでに時間がかかり、効率が悪くなりがちです。
そんなときに役立つのが オブジェクトの非表示機能 です。

不要なオブジェクトを一時的に隠すことで、目的の設備や部材だけに集中でき、効率的にモデルを確認できます。

この記事では以下のポイントを解説します。

この記事のポイント
  • オブジェクトを非表示にするメリット
  • 非表示にする具体的な手順(選択モード・選択ツリー)
  • 便利なショートカットキー「Ctrl+H」
  • 「選択されていない項目を非表示」にする活用方法
  • 実務で役立つシーンと注意点
こたろー
こたろー

「Navisworksで目的のオブジェクトをすぐに見つけたい!」という方は、ぜひ参考にしてください。

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オブジェクトを非表示にするメリット

Navisworksでモデルを見ていると、周囲の部材が邪魔をして目的のオブジェクトがなかなか見つからないことがあります↓

Navisworksで居場所を見失う
Navisworksで居場所を見失う

例えば、このようなシーンで探索が難しくなりますよね↓

  • 複雑な配管の中から特定の配管番号を探したい
  • 建築モデルで特定の階だけを確認したい
  • サポート部材や機器番号をすぐに見たい

こうした場合、不要な部材を「非表示」にしてしまえば、目的のオブジェクトが一目で確認できるようになります。

 

非表示の基本操作①|選択モードでオブジェクトを隠す

まずは選択したオブジェクトを非表示にする方法について説明します。

1. 非表示にしたいオブジェクトを選択する

選択モードをアクティブにしてからモデルを選択すると、オブジェクトが青くハイライト表示されます(選択モードはCtrl+1キーでアクティブになります。)

ちなみに複数選択も可能で、Ctrlキーを使ってまとめて選ぶこともできます。

選択項目の非表示
選択項目の非表示

また、「選択ツリー」から対象を選んでもOKです。
選択ツリーは「ホーム」タブから「選択ツリー」をクリックすると画面左側にモデルの構成が表示されます。

2. 右クリック → 「非表示」

選択した状態で右クリックし、「非表示」をクリックすると、そのオブジェクトが画面上から消えます。
※非表示になっているだけでモデルが削除されるわけではない

ショートカットキー Ctrl+H を使えば、右クリックをしなくても一瞬で非表示にできるので覚えておくと便利です。

こたろー
こたろー

「Ctrl+H」を使うと、打合せ中などでもサッと非表示にできて効率的ですよ!

 

非表示の基本操作②|「選択されていない項目を非表示」

ときには「ある1つのオブジェクトだけを残して、他を全部消したい」というケースもあります。
そんなときに便利なのが 「選択されていない項目を非表示」 です。手順は以下の通り↓

  1. 残したいオブジェクトを選択(選択ツリーでも可)
  2. 右クリック → 「選択されていない項目を非表示」
選択されてない項目の非表示
選択されてない項目の非表示

これで選択したオブジェクトだけが残り、それ以外はすべて非表示になります。
大規模モデルでも、目的の要素だけを表示させることができます↓

対象のオブジェクトだけ表示
対象のオブジェクトだけ表示

非表示を元に戻す場合は、オブジェクトを選択してから右クリック>「選択されていない項目を非表示」のチェックを外せばOKです!

非表示を元に戻す
非表示を元に戻す

 

実務で役立つ活用シーン

オブジェクト非表示は、ただ視界をスッキリさせるだけではありません。
実務で非常に役立つテクニックです。

実務で役立つ活用シーン
  • ① 複雑な配管・設備の確認
     配管番号や機器番号を探すときに、周囲の要素を隠せばすぐに対象を見つけられます。
  • 衝突チェックの確認
     干渉が起きているオブジェクトだけを残して、周囲を非表示にすれば、原因を明確にできます。
  • ③ 打合せ・レビューでのプレゼン
    関係者に「この設備だけ見せたい」といったとき、
    不要な部材を隠してシンプルな表示にすれば説明がスムーズです。
こたろー
こたろー

私の場合は配管や機器を抽出するのによく使います。

 

注意点|非表示機能を活かすための前提条件

ただし、この非表示機能を使うには注意点があります。

  • 選択ツリーに属性が付与されていないと探せない
    例:配管番号や機器番号など、認識できる情報がないと意味がない。
  • Navisworksに変換する前の準備が必要
    CAD側で属性を正しく設定しておくことが重要です。

基本的にCADモデルに属性情報が入っていないと効率が悪いです。
そのため、RevitやPlant3D、EyeCADなど3DCADで情報を入れてもらうようにしてください。

<<図>>

さらにCADデータをNavisworks形式に変換するには「Navisworks Manage」 が必要です。
これは有料版で、年間ライセンス費用は約50万円と高額なのも注意点です…

 

まとめ|非表示を活用して効率的にモデルを確認しよう

今回は「【Navisworks活用術】オブジェクトを非表示にして3Dモデルを見やすくするテクニック」について解説しました。

・非表示を使うと目的のオブジェクトが探しやすくなる
 
・選択 → 右クリック → 非表示、またはショートカット「Ctrl+H」で操作可能
 
・「選択されていない項目を非表示」で対象オブジェクトのみを表示できる
 
・CADデータに属性を付与しておくことが前提条件

複雑な3Dモデルでも、非表示機能を使えば目的のオブジェクトを素早く見つけられ、作業効率が格段にアップします。

こたろー
こたろー

「Navisworksで迷子になりやすい…」という方は、ぜひ非表示機能を活用してみてください!


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