おーとめーとラボ.comhttps://automate-lab.com生活を楽にする自動化情報とライフハック情報を書きとめるブログです。Sat, 04 Oct 2025 13:03:05 +0000jahourly1【AutoCAD】.NET API入門③|円、楕円を自動生成するカスタムコマンドの作り方https://automate-lab.com/autocad-net-circle-ellipse-command/https://automate-lab.com/autocad-net-circle-ellipse-command/#respondSun, 05 Oct 2025 21:00:00 +0000https://automate-lab.com/?p=15471

この記事の難易度 AutoCADを使っていると、円や楕円を繰り返し書く作図することが多いと思います。例えば、ボルトの穴、配管の断面、家具や機器のレイアウトなど。 そんなとき、C#とAutoCAD .NET APIを使えば ... ]]>

この記事の難易度

AutoCADを使っていると、円や楕円を繰り返し書く作図することが多いと思います。
例えば、ボルトの穴、配管の断面、家具や機器のレイアウトなど。

そんなとき、C#とAutoCAD .NET APIを使えば「円や楕円」をプログラムで自動生成でき、作業効率を大幅にアップできます。

この記事では「円と楕円の基本的な作成方法」をサンプルコード付きでわかりやすく解説します。

この記事のポイント
  • AutoCADにカスタムコマンドを追加して円・楕円を自動生成する方法
  • C#でのサンプルコードと動作の流れ
  • 応用例(部品配置や図面テンプレートへの活用など)

※事前準備でVisualStudioのインストールやファイルの設定が必要です。
 ファイルの作り方やライブラリの参照方法、実行手順などは過去の記事を参考に設定下さい。

 

カスタムコマンドのおさらい

まずはおさらいです。AutoCADに独自のコマンドを追加するには、C#で CommandMethod 属性 を持つメソッドを定義します。

例えばコマンドラインで「HelloWorld」と表示する簡単なコマンドは以下の通りです。

C# HelloWorldコマンド
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;
//AutoCAD用のライブラリ追加
using Autodesk.AutoCAD.ApplicationServices;
using Autodesk.AutoCAD.EditorInput;
using Autodesk.AutoCAD.Runtime;
namespace HelloWorld
{ public class Class1 {
    //コマンドの作成 [CommandMethod("HelloWorld")] public void HelloWorld() { Editor ed = Application.DocumentManager.MdiActiveDocument.Editor; ed.WriteMessage("\nHelloWorld!"); } }
}

CommandMethod 属性を使えば、AutoCADのオリジナルコマンドとして登録できます。

このコードをVisualStudioでリビルドしてから、NETLOADコマンドで作成したdllファイルを読み込みます。

NETLOADコマンドでdllファイル読み込み
NETLOADコマンドでdllファイル読み込み

次にコマンドラインで 「HelloWorld」と入力するとメッセージが表示されます↓

HELLOWORLDコマンドの実行
HELLOWORLDコマンドの実行
こたろー
こたろー

この手順で、円や楕円を自動生成するコマンドを追加していきます。

 

円を作成するコマンド(基本)

コマンド開発の前にポリラインについて詳しく知りたい方は過去の記事を参照ください。
👉【AutoCADの基本】CIRCLEコマンドで円を作図!初心者でも簡単マスター

円の作図コード

次のコードは、中心座標 (50,50) 半径 30 の円を自動生成するサンプルです。

円の作図コード(C#)
[CommandMethod("CreateCircle")]
public void CreateCircle()
{ Document doc = Application.DocumentManager.MdiActiveDocument; Database db = doc.Database; // トランザクション開始 using (Transaction tr = db.TransactionManager.StartTransaction()) { // モデル空間を取得 BlockTable bt = (BlockTable)tr.GetObject(db.BlockTableId, OpenMode.ForRead); BlockTableRecord btr = (BlockTableRecord)tr.GetObject(bt[BlockTableRecord.ModelSpace], OpenMode.ForWrite); // ★★★★★ここに図形を追加する処理を書く★★★★★ // 円の作成 Circle circle = new Circle(); circle.Center = new Point3d(50, 50, 0); // 中心座標の設定 circle.Radius = 30; // 半径の設定 // モデル空間に追加 btr.AppendEntity(circle); tr.AddNewlyCreatedDBObject(circle, true); // ★★★★★ ここまで ★★★★★ // 保存 tr.Commit(); }
}

このコードを実行すると、座標(50,50)に半径30の円が自動生成されます↓

CreateCircleコマンド 実行結果
CreateCircleコマンド 実行結果

NETLOADコマンドでdllファイルをロードすると作成したコマンドが表示されます。

コードのポイント解説

円の作図で覚えておきたいのは以下の3点です。

円作図コードの解説
  • Circle circle = new Circle();
      新しい円のオブジェクトを作成します。
  • circle.Center = new Point3d(50, 50, 0);
     中心座標を指定しています。座標点(50, 50, 0)
     👉「この点を中心に作図してね」と伝えるイメージ!
  • circle.Radius = 30;
     半径を設定しています。今回の場合半径は30となります。

 

楕円を作成するコマンド(基本)

楕円の作図コード

次は楕円です。中心 (60,50)、長軸方向に半径50、短軸に半径20の楕円を作成します。

楕円の作図コード(C#)
[CommandMethod("CreateEllipse")]
public void CreateEllipse()
{ Document doc = Application.DocumentManager.MdiActiveDocument; Database db = doc.Database; using (Transaction tr = db.TransactionManager.StartTransaction()) { BlockTable bt = (BlockTable)tr.GetObject(db.BlockTableId, OpenMode.ForRead); BlockTableRecord btr = (BlockTableRecord)tr.GetObject(bt[BlockTableRecord.ModelSpace], OpenMode.ForWrite); // ★★★★★ 図形の作成処理 ★★★★★ Point3d center = new Point3d(60, 50, 0); Vector3d majorAxis = new Vector3d(50, 0, 0); // 長軸方向ベクトル double radiusRatio = 20.0 / 50.0; // 短軸 / 長軸 の比率 Ellipse ellipse = new Ellipse(center, Vector3d.ZAxis, majorAxis, radiusRatio, 0, 2 * Math.PI); // モデル空間に追加 btr.AppendEntity(ellipse); tr.AddNewlyCreatedDBObject(ellipse, true); // ★★★★★ ここまで ★★★★★ tr.Commit(); }
}

このコードを実行すると、指定した楕円が自動生成されます↓

CreateEllipseコマンド 実行結果
CreateEllipseコマンド 実行結果

NETLOADコマンドでdllファイルをロードすると作成したコマンドが表示されます。

コードのポイント解説

楕円の作図で覚えておきたいのは以下の3点です。

円作図コードの解説
  • Vector3d majorAxis = new Vector3d(50, 0, 0);
    楕円の長軸方向と長さを設定します。
    👉 今回の場合はx軸方向に長さ50の楕円になります。
  • double radiusRatio = 20.0 / 50.0;
    短軸 / 長軸 の比率の比率です。
    👉 今回の場合はx軸方向に長さ50、y軸方向に長さ20の楕円になります。
  • Ellipse ellipse = new Ellipse(center, Vector3d.ZAxis, majorAxis, radiusRatio, 0, 2 * Math.PI);
    新しい楕円を作成するコンストラクタ

    center : 中心座標
    Vector3d.ZAxis : 楕円の法線ベクトル(XY平面上ならZ軸)
    majorAxis : 長軸方向と長さ
    radiusRatio : 短軸 / 長軸 の比率
     
    👉ちなみに引数の最後の(0, 2 * Math.PI)はそれぞれ、開始角度終了角度です。
      0 → 開始角度 = 0ラジアン(=0°、X軸の正方向)
      2 * Math.PI → 終了角度 = 2πラジアン(=360°)
もしmajorAxis = new Vector3d(100, 100, 0)にしたらどうなる??

斜め45°方向に長さ √(100²+100²)=141.4 のベクトルということになります。
つまり、長軸が斜めに傾いた楕円になります。

 

円・楕円 自動作成の活用例

実務では以下のように活用できます。

  • 配管の断面図を自動生成(口径や厚みなどの規格をあらかじめ設定しておく)
  • 家具や設備の配置図のテンプレート化(楕円で机・椅子を表現)
  • ボルト穴や機械部品のパターン化(規格をあらかじめ設定しておく)
  • レイアウト図のチェック用補助図形(楕円で可動範囲を表現など)
こたろー
こたろー

配管やボルト穴は企画が決まっているのでよく使います
ユーザーで規格を選択させるプログラムを作ると便利です!

 

まとめ

今回は「【AutoCAD】.NET API入門|円・楕円を自動生成するカスタムコマンドの作り方」として、C#を使った基本的な作図方法を紹介しました。

・円は Circle クラス、楕円は Ellipse クラスを使う
 
・円は「中心座標」「半径」を指定
 楕円は「中心」「長軸ベクトル」「半径比」を指定するのがポイント
   
・部品配置やレイアウトなど実務に応用できる場面が多数

次回は「矩形」や「テキスト」の自動生成についても解説していきます。

こたろー
こたろー

以上、こたろーでした。 


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【Navisworks活用術】リアリズムの第三者モデルをアバター変更する方法を徹底解説!https://automate-lab.com/navisworks-realism-avatar-change/https://automate-lab.com/navisworks-realism-avatar-change/#respondWed, 01 Oct 2025 21:00:00 +0000https://automate-lab.com/?p=15301

この記事の難易度 Navisworksで3Dモデルを確認しているときに、「作業員以外のアバターを使いたい」「見せ方に合わせてモデルを変更したい」と思ったことはありませんか? そんなときに役立つのが リアリズム機能のアバタ ... ]]>

この記事の難易度

Navisworksで3Dモデルを確認しているときに、「作業員以外のアバターを使いたい」「見せ方に合わせてモデルを変更したい」と思ったことはありませんか?

そんなときに役立つのが リアリズム機能のアバター設定 です。

初期状態では建設作業員のモデルが表示されますが、実はアバターを変更して「女性社員」「防護服姿」などに切り替えることができます。さらにサイズ(身長・横幅)まで調整可能です。

この記事では、以下のポイントをわかりやすく解説します。

この記事のポイント
  • リアリズム機能のおさらいと第三者モデルの表示方法
  • アバターの変更手順(作業員→女性社員など)
  • アバターの種類一覧とカスタマイズ方法
  • 注意点:手順によってはアバターが変更できないことがある
  • 実務での活用シーン(プレゼン・シミュレーション)
こたろー
こたろー

Navisworksをもっとリアルに活用したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

  

リアリズムとは?第三者モデルの表示方法

まずはリアリズム機能の基本についておさらいしておきましょう。

リアリズムとは

Navisworksでモデルを確認する際に、あたかも人が現場を歩いているような視点で確認できる機能です。
ウォークモードを使うと、自分が現場に入り込んだような感覚でモデルを体験できます。

リアリズム+ウォークモード

このように、現場に人のアバターを配置して動かすことができます。

第三者モデルの設定方法

まずは、リボンから「ビューポイント」を選択、「リアリズム」をクリックし「第三者」にチェックを入れます。

リアリズム>第三者の選択
リアリズム>第三者の選択

すると、モデル内に人のモデルが表示されます。
デフォルトでは 男性作業員が画面内に出てくるはずです↓

第三者モデルの表示
第三者モデルの表示

この状態でウォークモードで移動操作を行うと、人モデルも一緒に動いてくれます。

こたろー
こたろー

アバターが自分と一緒に歩くように表示されますよ!

リアリズムの第三者設定方法については過去の記事を参照ください↓

 

リアリズムの第三者アバターを変更する方法

次に、アバターを「作業員」から別のキャラクターに変更する手順を紹介します。

アバターの変更手順

まずは、3D画面のどこかで 右クリックをして「ビューポイント」>「現在のビューポイントを編集」を選択します。

現在のビューポイントを編集
現在のビューポイントを編集

すると「ビューポイントを編集 – 現在のビュー」というウィンドウが立ち上がります。
次に「衝突」から 「設定」ボタン をクリックするとアバターの設定ができますよ↓

アバターの設定
アバターの設定

「アバター」タブをクリックしてお好きなモデルに変更してください。
今回は女性会社員(ヘルメット)としました。

アバターの変更
アバターの変更
こたろー
こたろー

デフォルトの男性作業員のモデルから変わりました!

アバターの種類とカスタマイズ方法について

先ほど設定したアバターには他にもいくつか種類があります↓

  • 建設作業員(初期設定)
  • 女性会社員(ヘルメット)
  • 高視認性安全服
  • 防護服
  • 衝突体積(シンプルなシルエット)
アバターの種類
アバターの種類

さらに「サイズ調整」もできます↓

アバターの大きさ変更
アバターの大きさ変更
  • 「衝突」から半径の値を修正するとアバターの横幅の調整
  • 「衝突」から高さの値を修正するとアバターの身長の調整

このように「小柄でふくよかな女性社員」といったアバターも作れます↓

アバターの大きさ 変更前後
アバターの大きさ 変更前後
こたろー
こたろー

プレゼン用にキャラクターを差別化する際に便利です。

 

注意点|オプション画面からの変更との違い

よくある勘違いとして、アバターを修正する際に 「オプション」から設定しても変更が反映されないケースがあります。

アバターの変更が反映されない!

Navisworksアイコンから「オプション」を選択します(下画像ひだり)
次にオプションエディタからインターフェース > ビューポイントの既定値 > 「設定」を選択します(下画像みぎ)

オプションエディタ
オプションエディタ

ここからも先ほどの説明で出たアバター設定画面を開けます。
ところが残念ながらここでの設定は既定値に影響するだけで、現在表示中のアバターは変わりません

アバターの変更が反映されない!
アバターの変更が反映されない!
こたろー
こたろー

必ず「現在のビューポイントを編集」から設定してください。

 

まとめ|リアリズムのアバター変更で表現力を広げよう

今回は「【Navisworks活用術】リアリズムの第三者モデルをアバター変更する方法を徹底解説!」について解説しました。

・リアリズムはウォークモードをよりリアルに体験できる機能
 
・デフォルトは建設作業員だが、編集画面からアバターを変更可能

 
・「女性会社員」「防護服」「高視認性安全服」などに切り替えられる
 
・サイズ調整(半径・高さ)でオリジナル体格のアバターも作れる
 
・オプション画面からアバターを変更できないので注意!

Navisworksのリアリズム機能を使いこなせば、単なるモデル確認を超えて「人が使う空間」としての検討ができます。

アバター変更を試して、よりリアルなシミュレーションを実務に活かしてください!

こたろー
こたろー

以上、こたろーでした。 


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【Navisworks活用術】リアリズムで第三者を導入する方法|人モデルで空間確認を効率化https://automate-lab.com/navisworks-realism/https://automate-lab.com/navisworks-realism/#respondSun, 28 Sep 2025 21:00:00 +0000https://automate-lab.com/?p=15293

この記事の難易度 Navisworksで3Dモデルを確認しているときに、「人が現場に立ったときのサイズ感を知りたい」「配管や機器の高さが適切かどうかを実感的に確認したい」と思ったことはありませんか? そんなときに便利なの ... ]]>

この記事の難易度

Navisworksで3Dモデルを確認しているときに、「人が現場に立ったときのサイズ感を知りたい」「配管や機器の高さが適切かどうかを実感的に確認したい」と思ったことはありませんか?

そんなときに便利なのが リアリズム機能 です。

この機能を使うと、Navisworksの画面内に人のモデル(第三者)を登場させることができ、ウォークモードで移動すると実際に人が歩いているような表示になります。

この記事では、以下のポイントを図解イメージを交えながら詳しく解説します。

この記事のポイント
  • Navisworks「リアリズム」から第三者を導入する方法
  • 人モデルの動作(ウォークモード・衝突・しゃがむの設定)
  • 第三者モデルを活用するメリット(サイズ感の把握・安全性の確認)
  • 実務での応用事例と便利な使い方

  

Navisworksのリアリズムとは?

リアリズムは、Navisworksの「ビューポイントタブ」に用意されている機能で、より現実的な空間体験を再現するためのモードです。

リアリズム+ウォークモード

通常のウォークスルーでは視点だけが移動しますが、リアリズムから「第三者」を有効化すると、画面内に人のモデルが表示され、まるで人物が現場を歩いているように表示できます。

こたろー
こたろー

CAD上の3Dモデルに「人の存在感」を加えることで、空間の理解度が一気に高まります!

 

第三者を入れる方法

Navisworksでリアリズムから第三者を表示させましょう。

まずは、リボンから「ビューポイント」を選択、「リアリズム」をクリックし「第三者」にチェックを入れます。

リアリズム>第三者の選択
リアリズム>第三者の選択

すると、モデル内に人のモデルが表示されます。
デフォルトでは 男性作業員が画面内に出てくるはずです↓

第三者モデルの表示
第三者モデルの表示

この状態でウォークモードで移動操作を行うと、人モデルも一緒に動いてくれます。

こたろー
こたろー

まるで作業員が現場を歩いているように確認できますよ!

 

第三者モデルの動作と設定

第三者モデルをそのまま使っても問題ないのですが、設定を見直した方が便利なときがあります。

1. 第三者がモデルを貫通

「第三者」のみを有効にしていると、壁や設備をすり抜けてしまうことがあります。
これは単なる表示モデルだからで、衝突判定が無効なためです。

モデルの貫通
モデルの貫通

貫通を避けるためには「衝突」設定が必要です。

2. 「衝突」にチェックを入れる

リアリズムから「衝突」にチェックを入れると、壁や機器にぶつかったときに止まるようになります。
これにより、現実的な歩行シミュレーションが可能です↓

モデルとの衝突
モデルとの衝突
貫通した状態で衝突にチェックを入れると⋯

オブジェクトと貫通した状態で衝突に「チェック」を入れると第三者が赤くなります。

ウォークモードでモデルと干渉しなくなると色はもとに戻りますよ!

貫通した状態で衝突にチェック

3. 「しゃがむ」で隙間を確認

さらに「しゃがむ」にチェックを入れると自動的に屈み、低い配管や隙間を通過できるようになります。

衝突+しゃがむ
衝突+しゃがむ
こたろー
こたろー

これにより、「人が実際に通れるかどうか」の確認が簡単に行えます!

 

第三者モデルを活用するメリット

第三者モデルを入れることで、以下3つのメリットがあります。

1. サイズ感の把握

実際の人の大きさをシミュレーションできるため、

  • 配管の高さ
  • 機器の操作盤の位置
  • 点検通路の有効幅

など、現場に行かなくても大体のサイズ感が視覚的にわかります

2. 安全性の確認

また、「衝突」「しゃがむ」を組み合わせることで、

  • 人がぶつからずに通れるか?
  • 点検スペースに身体が入るか?
  • 天井高さが十分か?

といった 作業環境の安全性チェックに役立ちます。

3. プレゼンテーション効果

クライアントや現場担当者への説明時に「人が歩いている様子」を見せられることで、完成後のイメージを共有しやすくなります。 

これらを踏まえて以下のように実務で応用できます。

実務での応用例
  • プラント設備の点検経路確認
     → 第三者モデルを動かして、人が安全に配管の間を通れるかをシミュレーション。
  • 建築現場での動線検討
     → 廊下幅やドア高さの確認に活用可能。
  • 安全教育ツールとしての利用
     → 作業員がぶつかる可能性のある箇所を事前に体験し、危険ポイントを周知。
  • バリアフリー設計の検討
     → 通路幅・段差・機器の操作高さが車椅子利用者や高齢者に適しているかを確認。
こたろー
こたろー

単なる「表示機能」ではなく、設計の検証や教育にも応用できるのが魅力です!

 

まとめ

今回は「【Navisworks活用術】リアリズムで第三者を導入する方法|人モデルで空間確認を効率化」について解説しました。

リアリズムから「第三者」を有効化で人モデルを表示できる
 - サイズ感の把握、安全性チェック、プレゼン効果がある
 
・第三者を入れてウォークモードで操作 → 人が歩くように動作

 
衝突・しゃがむを設定 → 現実的なシミュレーションが可能 

Navisworksの第三者モデルを活用することで、現場に行かなくても「人の視点」でモデルを確認できます。
設計検討からクライアント説明、安全教育まで幅広く活用できるため、ぜひ一度試してみてください。

こたろー
こたろー

以上、こたろーでした。 


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【AutoCAD】.NET API入門②|ポリラインを自動生成するカスタムコマンドの作り方https://automate-lab.com/autocad-dotnet-create-polyline/https://automate-lab.com/autocad-dotnet-create-polyline/#respondWed, 24 Sep 2025 21:00:00 +0000https://automate-lab.com/?p=15460

この記事の難易度 AutoCADを使っていると、同じような形の図形を何度も作成したり、ルールに従って図面を描く場面が多いと思います。そんなとき、C#とAutoCAD .NET APIを使えば「ポリライン」をプログラムで自 ... ]]>

この記事の難易度

AutoCADを使っていると、同じような形の図形を何度も作成したり、ルールに従って図面を描く場面が多いと思います。
そんなとき、C#とAutoCAD .NET APIを使えば「ポリライン」をプログラムで自動生成でき、作業効率を大幅にアップできます。

この記事では「ポリラインの基本的な作成方法」をサンプルコード付きでわかりやすく解説します。
また、繰り返し使う処理をまとめて効率化する「ユーティリティ化」についても触れます。

この記事のポイント
  • AutoCADにカスタムコマンドを追加してポリラインを自動生成する方法
  • C#でのサンプルコードと動作の流れ
  • 共通処理をまとめる「ユーティリティ化」で開発効率を向上

※事前準備でVisualStudioのインストールやファイルの設定が必要です。
 ファイルの作り方やライブラリの参照方法、実行手順などは過去の記事を参考にセットアップをお願いします。

 

カスタムコマンドの基本

まずは基本の型のおさらいです。
AutoCADに独自のコマンドを追加するには、C#で CommandMethod 属性 を持つメソッドを定義します。

例えばコマンドラインで「HelloWorld」と表示する簡単なコマンドは以下の通りです。

C# HelloWorldコマンド(C#)
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;
//AutoCAD用のライブラリ追加
using Autodesk.AutoCAD.ApplicationServices;
using Autodesk.AutoCAD.EditorInput;
using Autodesk.AutoCAD.Runtime;
namespace HelloWorld
{ public class Class1 {
    //コマンドの作成 [CommandMethod("HelloWorld")] public void HelloWorld() { Editor ed = Application.DocumentManager.MdiActiveDocument.Editor; ed.WriteMessage("\nHelloWorld!"); } }
}

CommandMethod 属性を使えば、AutoCADのオリジナルコマンドとして登録できます。

このコードをVisualStudioでリビルドしてから、NETLOADコマンドで作成したdllファイルを読み込みます。

NETLOADコマンドでdllファイル読み込み
NETLOADコマンドでdllファイル読み込み

次にコマンドラインで 「HelloWorld」と入力するとメッセージが表示されます↓

HELLOWORLDコマンドの実行
HELLOWORLDコマンドの実行
こたろー
こたろー

この手順で、ポリラインを自動生成するコマンドを追加していきます。

 

ポリラインを作成するコマンド(基本)

コマンド開発の前にポリラインについて詳しく知りたい方は過去の記事を参照ください。
👉【AutoCADの基本】PLINEコマンドでポリラインを作図!初心者でも簡単マスター

ポリラインの作図コード

ポリラインは複数の点をつないで作成される図形です。

以下のサンプルコードでは、始点 (0,0) → (100,0) → (100,100) → (0,100) → 閉じるという四角形を自動生成します。このコマンドをクラスの中に入れて編集します。

ポリラインの作図コード(C#)
[CommandMethod("CreatePolyline")]
public void CreatePolyline()
{ Document doc = Application.DocumentManager.MdiActiveDocument; Database db = doc.Database; // トランザクション開始 using (Transaction tr = db.TransactionManager.StartTransaction()) { // モデル空間を取得 BlockTable bt = (BlockTable)tr.GetObject(db.BlockTableId, OpenMode.ForRead); BlockTableRecord btr = (BlockTableRecord)tr.GetObject(bt[BlockTableRecord.ModelSpace], OpenMode.ForWrite); // ★★★★★ここに図形を追加する処理を書く★★★★★ // Polylineの作成 Polyline pline = new Polyline(); pline.AddVertexAt(0, new Point2d(0, 0), 0, 0, 0); pline.AddVertexAt(1, new Point2d(100, 0), 0, 0, 0); pline.AddVertexAt(2, new Point2d(100, 100), 0, 0, 0); pline.AddVertexAt(3, new Point2d(0, 100), 0, 0, 0); pline.Closed = true; // 閉じた図形にする // モデル空間に追加 btr.AppendEntity(pline); tr.AddNewlyCreatedDBObject(pline, true); // ★★★★★作図はここまで★★★★★ // 保存 tr.Commit(); }
}

このコードを実行すると、四角形のポリラインが自動生成されます↓

CreatePolylineコマンド 実行結果
CreatePolylineコマンド 実行結果

NETLOADコマンドでdllファイルをロードすると作成したコマンドが表示されます。

コードのポイント解説

ポリラインの作図で覚えておきたいのは以下の5点です。

ポリライン作図コードの解説
  • Polyline pline = new Polyline();
      新しいポリラインのオブジェクトを作成します。
  • pline.AddVertexAt(index, new Point2d(x, y), 0, 0, 0);
     ポリラインに頂点を追加します。
     index は頂点の順番、Point2d(x, y) が座標を示します。
     
     👉「この点を経由して線を作図してね」と伝えるイメージ!
  • pline.Closed = true;
     図形を閉じる(最後の点と最初の点を結ぶ)設定です。
     四角形や多角形を作るときにマスト!
  • btr.AppendEntity(pline);
     作ったポリラインをモデル空間に追加する命令です。 
     
    👉「このポリラインを図面に描画してね」と伝えるイメージ!
  • tr.AddNewlyCreatedDBObject(pline, true);
     追加した線分をトランザクション(AutoCADのデータベース)に登録します。
      
    👉 「作ったポリラインをAutoCADがちゃんと管理できるようにする処理」と覚えておけばOK!

とりあえずは、この5つの流れでポリラインが描かれる と覚えて大丈夫です。
TransactionBlockTableRecord などは「おまじない」と思ってコピペでOK!

こたろー
こたろー

特にpline.Closed = trueは忘れがちなので注意!

 

ポリライン自動作成の活用例

ポリラインは単なる「連続線」ですが、工夫次第で実務でも活用できます。
ここではいくつかの事例を紹介します。

ポリライン自動作成の活用例
  • 部屋の外形を自動生成して図面のたたき台に
     
      ポリラインを使えば、建屋の外形を自動で作図できます。 
     👉繰り返し間取りを検討する際に便利です!打合せ用の下書きにも活用できます。
        AIと組み合わせて配置図を自動生成している会社もありますよ!
     
  • ロゴやマークを自動で描画
     
     ポリラインを使えば、会社ロゴやシンボルマークをCADに直接描画できます。
     自社のロゴを簡略化してポリラインで表現する企業は多いです。
     図面タイトルや社内テンプレートに自動配置もできますよ。 
     
  • 設計補助線・ガイドラインの自動生成
     
      ポリラインは、補助線やガイドラインにも応用できます。
     ・構造柱の通り芯を一括作成
     ・区画割りの基準線を自動生成
      ・レイアウト図の基準矩形を一瞬で描画
     ⋯など
     

 

ユーティリティ化(コードの共通化)で効率UP!

線分編と同様、ポリラインの作成コードでもユーティリティ化(コードの共通化)をすると共通処理を1つのメソッドにまとめて再利用できます。

今回はブロックテーブルを宣言してデータベースに処理を書き込む工程を例にします。
いつも同じコードなのでまとめてしまいます↓

ユーティリティ化した関数
// ★★★★★ユーティリティ化した関数の追加★★★★★
public static void AddEntityToModelSpace(Entity ent, Database db, Transaction tr)
{ BlockTable bt = (BlockTable)tr.GetObject(db.BlockTableId, OpenMode.ForRead); BlockTableRecord btr = (BlockTableRecord)tr.GetObject(bt[BlockTableRecord.ModelSpace], OpenMode.ForWrite); btr.AppendEntity(ent); tr.AddNewlyCreatedDBObject(ent, true);
}

この関数を使えば、コマンド側は以下のようにスッキリ書けます。

コマンドにユーティリティ関数を追加
[CommandMethod("CreatePolyline2")]
public void CreatePolyline2()
{ Document doc = Application.DocumentManager.MdiActiveDocument; Database db = doc.Database; using (Transaction tr = db.TransactionManager.StartTransaction()) { Polyline pline = new Polyline(); pline.AddVertexAt(0, new Point2d(0, 0), 0, 0, 0); pline.AddVertexAt(1, new Point2d(200, 0), 0, 0, 0); pline.AddVertexAt(2, new Point2d(200, 50), 0, 0, 0); pline.Closed = true; AddEntityToModelSpace(pline, db, tr); tr.Commit(); }
}

このようにユーティリティ化すると、簡素化されてコーディングの効率も上がります!

こたろー
こたろー

行数が減ってシンプルになった!使い回しもOKです!

 

まとめ

今回は「【AutoCAD】.NET API入門|ポリラインを自動生成するカスタムコマンドの作り方」として、C#を使ったポリラインの基本的な作図方法を紹介しました。

・ポリラインは AddVertexAt で頂点を追加して作成する
 
・コードの最後にClosed = true で多角形として閉じることができる
  
・共通処理(Transaction開始、BlockTable取得など)を関数にまとめると保守性UP!

ポリラインは建築・設備図面で頻繁に使われる基本図形です。
自動生成できるようになると、矩形・配管ルート・領域の作図などに役立ちます

こたろー
こたろー

以上、こたろーでした。 


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【Navisworks】ナビゲーションバーの使い方まとめ|よく使う基本操作を徹底解説https://automate-lab.com/navisworks-navigation-bar/https://automate-lab.com/navisworks-navigation-bar/#respondWed, 17 Sep 2025 21:00:00 +0000https://automate-lab.com/?p=15259

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Navisworksで3Dモデルを確認しているときに「建物の内部を歩き回るように見たい」「部材をピンポイントで選択してチェックしたい」

そんなふうに感じたことはありませんか?

そこで活躍するのが ナビゲーションバー です。

ナビゲーションバーには「ウォーク」「パン」「オービット」「見回す」「選択」といった基本的な操作がまとめられており、直感的に3Dモデルを動かすことができます。

この記事では、Navisworksのナビゲーションバーの場所から、以下のポイントを初心者向けに詳しく解説します。

この記事のポイント
  • Navisworksのナビゲーションバーの場所と実行方法
  • ウォーク/パン/オービット/見回す/選択モードの基本操作方法
  • 実務でよく使う活用シーンと便利な使い方
こたろー
こたろー

Navisworksで効率的に3Dモデルを確認したい方は、まず「ナビゲーションバー」をマスターしましょう!

 

Navisworksのナビゲーションバーとは?

ナビゲーションバーは、Navisworksでモデルを自由に操作するための「視点移動ツールセット」です。
3Dモデルを歩き回ったり、見回したり簡単にモデルを確認できるので、基本機能として覚えておきましょう!

ナビゲーションバーは画面右端にあります。
(同じ機能が「ビューポイント」タブ「ナビゲート」の中にも入っています)

ナビゲーションバーの場所
ナビゲーションバーの場所

ナビゲーションバーの中には、以下のような操作が入っています↓

  • ウォーク:建物の内部を歩き回るように移動
  • パン:画面全体を上下左右に平行移動
  • 見回す:現場感覚で現在地から見回す
  • 選択:オブジェクトを選択(非表示切り替えも可)
こたろー
こたろー

それぞれの詳しい機能について次の章で見ていきましょう!

 

ナビゲーションバーの主な機能

ここではNavisworksのナビゲーションバーでよく使う機能について説明します。

ウォークモード

ウォークモードは目線の高さを一定に保ちながら前進・後退・回転・上下移動ができます。
まるで現場を歩いているかのような感覚でモデルを確認できます。

ウォークモード
ウォークモード 操作方法

ナビゲーションバーから足跡のアイコンがあるので選択肢して、3Dモデル上でクリックしたままマウスを動かすと指定した方向に動きます(十字キーでもOKです!)

また、マウスホイールをクリックしたまま動かすと上下移動してくれます。

ウォークモード操作画面
ウォークモード操作画面
ウォークモードの移動速度を変えたい!

ウォークモードの移動速度がが合わないときってありますよね?
そんなときは「ビューポイントタブ」>「ナビゲート」をクリックします。
すると「直線速度」が設定できます。速くしたい場合は値を大きくしてみてください。

ウォークモード 移動速度の変更
ウォークモード 移動速度の変更

回転速度も設定できますよ!

ウォークモード:活用シーン

  • 建物の内部空間を体感的に確認したいとき
  • クライアントに完成イメージを説明するとき

パンモード

パンモードは、画面全体を上下左右に平行移動させる機能です。
建物の位置をずらして見たいときや、図面との位置合わせをするときに便利です。

パンモード
パンモード 操作方法

ナビゲーションバーから手のアイコンがあるので選択肢して、3Dモデル上でクリックしたままマウスを動かすと画面全体が上下左右に動きます

また、マウスホイールを回すとモデルが拡大縮小してくれます。

パンモード操作画面
パンモード操作画面

パンモード:活用シーン

  • 画面内の表示範囲を微調整したいとき
  • 部分的に拡大したモデルの位置を合わせたいとき

オービットモード

オービットモードは、任意の支点(ピボット)を中心にモデルを回転させる機能です。
建物の外観をぐるりと回して確認したり、複雑な設備配管を多方向から眺めたりするのに最適です。

オービットモード
オービットモード

ナビゲーションバーから回転しているアイコンがあるので選択すると緑色のピボットが表示されます。
3Dモデル上でクリックしたままマウスを動かすと「ピボット」を中心に視点が切り替わります

ピボットモード操作画面

緑色のピボットの位置を変えたい場合は、モデル上でマウスホイールを回せばOKです!

オービットモード:活用シーン

  • 建物全体のボリューム感を把握したいとき
  • 設備や構造の位置関係を確認したいとき

見回すモード

見回すモードは、その場に立ったまま首を振るように視点を変える機能です。
ウォークと似ていますが、移動せずにその場から見渡すことができます。

見回すモード
見回すモード

ナビゲーションバーから目玉のアイコンがあるので選択します。
3Dモデル上でクリックしたままマウスを動かすと自分のいる場所を中心に視点が切り替わります

こたろー
こたろー

現場に立って周囲をぐるりと確認する感覚に近いため、内部空間のシミュレーションに役立ちます。

見回すモード:活用シーン

  • 部屋の中央から四方を確認するとき
  • 内装の見え方を検討したいとき

選択モード

選択モードは、特定のオブジェクトをクリックして選機能です。

選択モード
選択モード

ナビゲーションバーから目玉のアイコンがあるので選択します。

3Dモデルで選択したオブジェクトは青色でハイライト表示されます。
また、「選択ツリー」上でも同じ要素が選ばれるため、対象部材を追跡するのに便利です。

こたろー
こたろー

(補足)対象オブジェクトを選択してCtrl+Hを押すとモデルを非表示にできます。

選択ツリーとは?

選択ツリーとは、Navisoworksで取り込んだ3Dモデルの構成を表したものです。
「ホームタブ」>「選択ツリー」をクリックすると画面左側に表示されます。

選択ツリーの表示方法
選択ツリーの表示方法

活用シーン

  • 干渉チェックで対象オブジェクトを確認するとき
  • 部材ごとの属性情報を調べたいとき

 

ナビゲーションバーを活用するメリット

ナビゲーションバーを使いこなすと、Navisworksでの作業効率が大幅に向上します。

  • 3Dモデルの確認がスムーズになる
     → 無駄な拡大縮小や操作の繰り返しを減らせる
  • 施工シミュレーションや干渉チェックが正確になる
     → 正しい位置からモデルを確認できるため、見落としが減少
  • 初心者でも直感的に扱える
     → マウス操作だけで多くの操作が可能

他にもナビゲーションバーには多くの機能がありますが、すべてを覚える必要はありません。
でてきたら覚えるくらいで問題ないです。

こたろー
こたろー

実務ではウォークモードと選択モードを使うことが多です。
この2つを覚えておけば3Dモデルを確認するには十分だと思います。

 

まとめ

今回は「Navisworksナビゲーションバーの使い方まとめ|よく使う基本操作を徹底解説」について解説しました。

ナビゲーションバーはNavisworksの視点移動ツールセットで、画面右端に配置されている
 
ウォークモードでは建物内部を歩くように移動でき、完成イメージや空間把握に最適
 普段使いはウォークモードでほとんど完結する!

 
パンモードは画面全体を上下左右に移動させ、図面との位置合わせに便利
 
オービットモードはピボットを中心にモデルを回転させ、多方向から構造を確認できる
 
見回すモードはその場で首を振るように視点を切り替え、内部空間の検討に役立つ

Navisworksのナビゲーションバーを使いこなすことで、3Dモデルの確認効率が向上し、施工シミュレーションや干渉チェックの精度もアップします。

まずは「ウォークモード」「選択モード」だけでも十分活用できるので、日常業務に取り入れてみましょう。

こたろー
こたろー

以上、こたろーでした。 


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【AutoCAD】.NET API入門①|線分を自動生成するカスタムコマンドの作り方https://automate-lab.com/autocad-dotnet-create-line/https://automate-lab.com/autocad-dotnet-create-line/#respondSun, 14 Sep 2025 21:00:00 +0000https://automate-lab.com/?p=15434

この記事の難易度 AutoCADを使っていると、「図面をプログラムで自動生成できたら便利なのに」と思うことはありませんか?たとえば、同じ線分を何度も作成する作業や、一定のルールで線分を引く作業は、自動化することで大幅に効 ... ]]>

この記事の難易度

AutoCADを使っていると、「図面をプログラムで自動生成できたら便利なのに」と思うことはありませんか?
たとえば、同じ線分を何度も作成する作業や、一定のルールで線分を引く作業は、自動化することで大幅に効率化できます。

C#とAutoCAD .NET APIを使えば、カスタムコマンドを追加して、線分をプログラムで描画することが可能です。
この記事では 「線分の基本的な作成方法」 を中心に解説します。

また、繰り返し使う処理をまとめた「ユーティリティ化」についても解説します。

この記事のポイント
  • AutoCADにカスタムコマンドを追加して線分を自動生成する方法
  • C#でのサンプルコードと動作の流れ
  • 共通処理をまとめる「ユーティリティ化」で開発効率を向上

※事前準備でVisualStudioのインストールやファイルの設定が必要です。
 ファイルの作り方やライブラリの参照方法などは過去の記事を参考に設定をお願いします。

 

カスタムコマンドの基本

カスタムコマンドで図形を追加する前に、コマンドラインで「HelloWorld」と表示させるコードはこちらになります。テンプレートをベースにコードを書いてみてください↓

HelloWorldコマンド(C#)
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;
//AutoCAD用のライブラリ追加
using Autodesk.AutoCAD.ApplicationServices;
using Autodesk.AutoCAD.EditorInput;
using Autodesk.AutoCAD.Runtime;
namespace HelloWorld
{ public class Class1 {
    //コマンドの作成 [CommandMethod("HelloWorld")] public void HelloWorld() { Editor ed = Application.DocumentManager.MdiActiveDocument.Editor; ed.WriteMessage("\nHelloWorld!"); } }
}

CommandMethod 属性を使えば、AutoCADのオリジナルコマンドとして登録できます。

このコードをVisualStudioでリビルドしてから、NETLOADコマンドで作成したdllファイルを読み込みます。

NETLOADコマンドでdllファイル読み込み
NETLOADコマンドでdllファイル読み込み

次にコマンドラインで 「HelloWorld」と入力するとメッセージが表示されます↓

HELLOWORLDコマンドの実行
HELLOWORLDコマンドの実行
こたろー
こたろー

ライブラリの参照や追加方法については過去の記事を参考にしてください!

 

線分を作成するコマンド(基本)

コマンド開発の前に線分について詳しく知りたい方は過去の記事を参照ください。
👉【AutoCADの基本】LINEコマンドで線分を作図!初心者でも簡単マスター

AutoCADに線分を作図するテンプレート

AutoCADで独自のコマンドを実行するためには、C#でCommandMethod属性を持つメソッドを定義します。
これにより、AutoCADのコマンドラインから直接呼び出せるようになります。

図形を書くための雛形がこちらです↓ これをクラスの中に入れて編集します。

図形を書くためのコマンドテンプレート(C#)
// AutoCADのカスタムコマンドを定義する属性
[CommandMethod("MyCommand")]
public void MyCommand()
{
  // 現在アクティブな図面(ドキュメント)を取得 Document doc = Application.DocumentManager.MdiActiveDocument; Database db = doc.Database; // トランザクション開始(DB操作を安全に行うため) using (Transaction tr = db.TransactionManager.StartTransaction()) { // ブロックテーブルを読み取り専用で取得、モデル空間のブロックテーブルレコードを編集モードで取得 BlockTable bt = (BlockTable)tr.GetObject(db.BlockTableId, OpenMode.ForRead); BlockTableRecord btr = (BlockTableRecord)tr.GetObject(bt[BlockTableRecord.ModelSpace], OpenMode.ForWrite); // ★ここに図形を追加する処理を書く★ tr.Commit(); }
}

CommandMethodでコマンド名を設定して、using (Transaction tr = ⋯の中に作図の処理を書いていきます。難しそうですが、おまじないだと思いましょう。

こたろー
こたろー

ライブラリの参照やファイルの作り方を間違えるとエラーがでます。
過去の記事を参考に設定してください。

次に、本題の「線分」をC#で作成してみましょう。

線分(LINE)の作図コード

線分(LINE)の作図コード(C#)
[CommandMethod("CreateLine")]
public void CreateLine()
{ Document doc = Application.DocumentManager.MdiActiveDocument; Database db = doc.Database; // トランザクション開始 using (Transaction tr = db.TransactionManager.StartTransaction()) { // モデル空間を取得 BlockTable bt = (BlockTable)tr.GetObject(db.BlockTableId, OpenMode.ForRead); BlockTableRecord btr = (BlockTableRecord)tr.GetObject(bt[BlockTableRecord.ModelSpace], OpenMode.ForWrite);
    // ★★★★★ここに図形を追加する処理を書く★★★★★ // 始点 (0,0,0) → 終点 (100,100,0) の線分を作成 Line line = new Line(new Point3d(0, 0, 0), new Point3d(100, 100, 0)); // モデル空間に追加 btr.AppendEntity(line); tr.AddNewlyCreatedDBObject(line, true);
    // ★★★★★追加はここまで★★★★★ // 保存 tr.Commit(); }
}

💡 原点(0,0)から(100,100)までの線分が作成されます。最初に試すのに最適なサンプルです。
  コマンドを実行するとこんな感じでコマンドが追加されて線分が作図できます↓

CREATELINEコマンド 実行結果
CREATELINEコマンド 実行結果

NETLOADコマンドでdllファイルをロードすると作成したコマンドが表示されます。

コードのポイント解説

線分コードのポイントについて簡単に解説します。

線分(LINE)の作図コードの解説
  • Line line = new Line(…);
     ここで線分を作っています。new Point3d(x, y, z) で始点と終点を指定します。
     今回は (0,0,0) から (100,100,0) までの線分となっています。
     
    👉 Point3d「3次元座標」を表すクラスですが、Z座標は0にすると2D線分として扱えます。
  • btr.AppendEntity(line);
     作った線分をモデル空間に追加する命令です。
     
    👉「この線を図面に描画してね」と伝えるイメージです。
  • tr.AddNewlyCreatedDBObject(line, true);
     追加した線分をトランザクション(AutoCADのデータベース)に登録します。
      
    👉「作った線をAutoCADがちゃんと管理できるようにする処理」と覚えておけばOK!

とりあえずは、この3行だけで 線分が描かれる と覚えて大丈夫です。
TransactionBlockTableRecord などは「おまじない」と思ってコピペでOK!

慣れてきたら、「トランザクションやモデル空間の仕組み」を学ぶと理解が深まります。

Line line = new Line(…); のnewとはどういう意味??

Lineを作るときにいろいろなところでnewが入りますよね?これは何でしょうか?

C#では new「新しいオブジェクトをメモリ上に作る」 ということを意味します。

もし new を付けずに書くとエラーになります。

こたろー
こたろー

最初は覚えることが多いですが、流れはシンプルですよ!

 

ユーティリティ化(コードの共通化)で効率UP!

ここまで紹介したコードは、それぞれのコマンドで同じような処理を繰り返しています。
例えば「Transactionを開始」「BlockTableを取得」「ModelSpaceを取得」などです。

このような共通処理を1つのメソッドにまとめて再利用できるようにすることをユーティリティ化(コードの共通化)といいます。

この処理をクラスの中に入れれば、コードをコンパクトにしたり、保守性を上げられます!

今回の例ではブロックテーブルを宣言してデータベースに処理を書き込む工程↓

ユーティリティ化した関数
// ★★★★★ユーティリティ化した関数の追加★★★★★
public static void AddEntityToModelSpace(Entity ent, Database db, Transaction tr)
{ BlockTable bt = (BlockTable)tr.GetObject(db.BlockTableId, OpenMode.ForRead); BlockTableRecord btr = (BlockTableRecord)tr.GetObject(bt[BlockTableRecord.ModelSpace], OpenMode.ForWrite); btr.AppendEntity(ent); tr.AddNewlyCreatedDBObject(ent, true);
}

このメソッドを使うと、各コマンドでは図形作成だけを書けばよくなります。

コマンドにユーティリティ関数を追加
[CommandMethod("CreateLine2")]
public void CreateLine2()
{ Document doc = Application.DocumentManager.MdiActiveDocument; Database db = doc.Database; using (Transaction tr = db.TransactionManager.StartTransaction()) { Line line = new Line(new Point3d(0, 0, 0), new Point3d(100, 100, 0));
    
    // ★★★★★ユーティリティ化した関数を入れる★★★★★
    AddEntityToModelSpace(line, db, tr);
    
    // ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ tr.Commit(); }
}

このようにユーティリティ化すると、コードがすっきりしてコーディングの効率も上がります!

こたろー
こたろー

1つ関数をつくってコピペすればいろんなところで利用できますね。

 

まとめ

今回は「【AutoCAD】.NET API入門|線分を自動生成するカスタムコマンドの作り方」として、C#とAutoCAD .NET APIを使ったカスタムコマンドの作成例を紹介しました。

CommandMethod 属性でAutoCADのコマンドラインから独自コマンドを呼び出せる
 
・線分(Line)は始点と終点を Point3d で指定するだけで簡単に作成可能
 
・線分の自動生成は繰り返し作図やルールに沿った図形作成で威力を発揮
 
・共通処理(Transaction開始、BlockTable取得など)を関数にまとめると保守性UP!

初心者でも、この記事で紹介したサンプルコードをそのままコピーして試すだけで、線分を自動作成するカスタムコマンドをすぐに作れます。

こたろー
こたろー

以上、こたろーでした。 


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【Navisworks活用術】断面化ツールの使い方|平面モードで複数平面を活用する方法https://automate-lab.com/navisworks-section-multiple-planes/https://automate-lab.com/navisworks-section-multiple-planes/#respondWed, 10 Sep 2025 21:00:00 +0000https://automate-lab.com/?p=15226

この記事の難易度 Navisworksで3Dモデルをレビューしているときに「もっと細かく内部を確認したい」「片側だけ切りたいのにボックスモードでは調整が難しい」と感じたことはありませんか? そんなときに便利なのが 断面化 ... ]]>

この記事の難易度

Navisworksで3Dモデルをレビューしているときに「もっと細かく内部を確認したい」「片側だけ切りたいのにボックスモードでは調整が難しい」と感じたことはありませんか?

そんなときに便利なのが 断面化ツールの平面モードで複数平面を使った断面化 です。

複数平面を有効化すれば、最大6方向から切断でき、ボックスモードより柔軟に範囲を調整できます。
干渉確認や内部構造の把握に非常に役立ちますよ。

この記事では、断面化ツールの起動方法から、以下のポイントを図解付きで詳しく解説します。

この記事のポイント
  • Navisworksの断面化ツールの起動方法と基本機能
  • 平面モードで複数平面を有効にする手順
  • ボックスモードとの違いと使い分け
  • 位置合わせやリンク機能の活用方法
こたろー
こたろー

Navisworksで効率的に3Dモデルを検証したい方は、ぜひ「複数平面モード」をマスターしましょう!

断面化ツールの基礎について詳しく知りたい方は過去の記事を参照ください↓
👉【Navisworks活用術】断面化ツールの使い方|平面モード・ボックスモード・選択にフィットを徹底解説

 

Navisworks 断面化ツールのおさらい

まずは断面化ツールのおさらいから始めます。既にご存じの方はこの章は飛ばしてOKです!

断面化ツールの基本機能(平面モード)

断面化はモデルを平面またはボックスで切断し、内部を可視化する機能です。
有効化するには、ビューポイントタブ → 断面化を有効にするをクリックします。

すると1つの平面で断面表示できます↓

断面化ツール 平面モード
断面化ツール 平面モード
こたろー
こたろー

矢印(ギズモ)をクリックして動かすと断面を動かせます!

断面化ツールの基本機能(ボックスモード)

先ほどは平面モードで断面化をしましたが、他にもボックスモードが使えます。
こんな感じでボックスで囲まれたオブジェクトのみ表示してくれます↓

断面化ツール ボックス表示
断面化ツール ボックス表示

平面モードとボックスモードの違いをまとめるとこうなります。

断面化ツール 各モードの特徴
  • 平面モード
     標準状態では1枚の平面で切断。位置や角度を自由に調整可能。
  • ボックスモード
     直方体の領域で切り出す。
     形状全体を囲って切断できるが、拡大・縮小は中心基準で均等に行われる。

ボックスモードも便利ですが、個人的には好きじゃないです。
というのもボックスの領域を変えるときに中心点を基準に両端が広がってしまうからです。

ボックスモード 尺度変更
ボックスモード 尺度変更
こたろー
こたろー

ピンポイントでボックスを作るのは難しいです。
うまいこと断面の領域を変える手段はないものか??

 

平面モード 複数平面で断面化できるのか?

ボックスモードで微調整して範囲を指定するのは難しかったですね?
いい方法はないでしょうか?

実は平面モードをで複数平面を使って断面化できます。これを応用すれば好きな形に整えることができますよ!

「断面の設定」から複数面を有効化

「断面の設定」ダイアログを開くことで、最大6面まで同時に平面モードでの断面化が可能です。
デフォルトで表示されるのは次の6つの面です。

  • 上面
  • 底面
  • 正面
  • 背面
  • 左側面
  • 右側面

必要な面にチェックを入れるだけで複数方向からモデルを切ることができます。

こたろー
こたろー

初期設定では1面しか有効化されないので気をつけてください!

 

実際の操作手順

複数平面で断面化する方法

ここでは、断面化の平面モードで複数平面を使う方法をご紹介します。

まずは、ビューポイントタブから「断面化を有効」にチェックを入れます。
デフォルトでは平面モードで1面のみで断面化されるはずです↓

断面化を有効化
断面化を有効化

次に断面化ツールタブ「断面の設定」の右端にある矢印マークをクリックします。
すると、「断面の設定」というウィンドウが表示されます。

断面の設定
断面の設定

次に必要な面にチェックを入れましょう(例:上面+正面+右側面)
各面の位置をギズモ(矢印)で調整すれば完成です!最大6面まで切り出せます。

複数面で断面化
複数面で断面化

複数平面の断面化の手順を動画にするとこんな感じです↓

こたろー
こたろー

構造物の内部を立体的に確認できて、干渉や配置の把握がスムーズになります。

 

ボックスモードと複数平面モードの使い分け

ボックスモードの制限

ボックスモードは直方体でモデルを切り出すのに適していますが、拡大・縮小すると中心を基準に均等に変化します。そのため、片側だけを広げる調整ができません。

ボックスモード 尺度変更
ボックスモード 尺度変更

複数平面モードなら各面を個別に移動できるため、片側だけ切りたい・微調整したい場合に最適です。

その他の位置合わせ面について

デフォルトでは「上面・底面・正面・背面・左側面・右側面」の6面が選択できるようになっていますが、タブを開くとその他の位置合わせ面を設定できます。

ここでは「ビューに位置合わせ」「サーフェスに位置合わせ」「線分に位置合わせ」が分かりづらいので、簡単に説明します。

その他位置合わせ設定
その他位置合わせ設定

ビューに位置合わせ

現在のビュー(カメラ方向)に断面平面を合わせます。視界方向に沿った切断が可能です。

サーフェスに位置合わせ

任意のモデル表面をクリックすると、その面と平行に断面平面を設定します。
傾斜面や曲面の確認に便利です。

線分に位置合わせ

モデルのエッジや線分に沿って断面を設定します。配管や梁などの方向に正確に合わせられます。

「断面をリンク」機能とは?

断面の設定の中に「断面のリンク」があります。これは何なのでしょうか?
 
「断面をリンク」は、作成した断面設定を他のビューやアニメーションシーンと共有する機能です。
設定した断面位置を他のビューでもそのまま表示できるため、比較作業やプレゼンに有効です。

  • ビュー間の断面設定を統一できる
  • 他の人と断面条件を共有しやすい
  • 複数の視点で同じ切断状態を再現可能 ⋯etc のようなメリットがあります。

 

まとめ

今回は「【Navisworks活用術】断面化ツールの使い方|平面モードで複数平面を活用する方法」について解説しました。

・平面モードでは、最大6面を使って自由に断面位置を調整できる
 
・複数平面を組み合わせれば、ボックスモードより柔軟に範囲を指定可能
 - 各面を個別に移動・調整できるため、片側だけの切断や細かな調整に最適

 
・「ビュー・サーフェス・線分」に位置合わせすれば、視点方向やモデル形状に沿った断面を作成できる
 
・「断面をリンク」機能でビュー間やアニメーションでも同じ断面設定を共有可能

Navisworksの断面化は、平面モードで複数面を活用することで精度の高い内部確認が可能になります。干渉チェックや配置確認を効率的に行いたい方は、ぜひ複数平面モードを積極的に活用してみてください。

こたろー
こたろー

以上、こたろーでした。 


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【Navisworks活用術】断面化ツールの使い方|平面モード・ボックスモード・選択にフィットを徹底解説https://automate-lab.com/navisworks-section-tool-usage/https://automate-lab.com/navisworks-section-tool-usage/#respondSun, 07 Sep 2025 21:00:00 +0000https://automate-lab.com/?p=15200

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この記事の難易度

Navisworksで3Dモデルをレビューしているときに「この部分の内部構造を確認したい」「特定の部品だけを表示したい」と思うことはありませんか?

そんなときに役立つのが断面化ツールです。
断面化ツールを使えば、モデルを平面やボックスで切り出し、内部や限定範囲を簡単に可視化できます。

この記事では、断面化ツールの起動方法から、平面モード・ボックスモード・選択にフィットの使い方、ボックス非表示の方法まで、図解付きで詳しく解説します。

この記事のポイント
  • Navisworksの断面化ツールの起動方法と基本機能
  • 平面モードとボックスモードの操作手順と活用例
  • 選択にフィットを使った効率的な断面作成方法
  • ボックスの非表示切り替え
こたろー
こたろー

3Dモデルの内部チェックや干渉確認をスムーズに行いたい方は、断面化ツールをマスターしましょう!

 

Navisworksで断面化ツールを起動する方法

早速、Navisworksで断面化ツールを使って特定の領域を表示させましょう。

まずは、リボンから「ビューポイント」を選択、「断面化を有効」にチェックを入れます。

ビューポイント>断面化を有効
ビューポイント>断面化を有効

チェックを入れると、自動的に「断面化ツール」が起動します。

断面化ツールモード
断面化ツールモード

するとモードから、以下の2種類のモードを選択できます。

  • 平面モード:平面でモデルを切断して表示
  • ボックスモード:直方体で囲まれた内部のオブジェクトを表示
こたろー
こたろー

ここからはモードごとに詳しい使い方を解説します。

 

平面モードで断面化する方法

ここでは「平面モード」を使って特定の面で断面化する方法について説明します。

切り出し方向を設定

断面化ツールのモードを 「平面」 に切り替えます。
次に「位置合わせ」から切り出す方向を指定してください。

平面モード 位置合わせと移動
平面モード 位置合わせと移動

位置合わせ方向には「上面」「底面」「正面」「背面」「右側面」「左側面」などがあります。

位置合わせ方向の違い
位置合わせ方向の違い
こたろー
こたろー

最初は「上面」を選択すると直感的に理解しやすいです!

ギズモを使って断面位置を移動

先ほど表示された矢印付きのギズモをクリックし、カーソルを動かすと断面の位置が移動してくれます↓

断面位置の移動
断面位置の移動
こたろー
こたろー

これにより、モデル内部を少しずつ見ながらチェックできます!

サーフェスに位置合わせ

位置合わせ方向には他にも「サーフェスに位置合わせ」というものがあります。
これを使うと選択した面に沿って断面を切り出せます。

まずは、位置合わせから「サーフェスに位置合わせ」を有効にしましょう。

サーフェスに位置合わせ
サーフェスに位置合わせ

次にモデル上の面をクリックすると、その面を基準に断面を作成できます。

サーフェスに位置合わせ 断面化
サーフェスに位置合わせ 断面化

斜めの面や傾斜に沿った断面も簡単に作れるため、建築や設備の確認に便利です。

  

ボックスモードで断面化する方法

ボックスモードを使うと直方体で囲まれた内部のオブジェクトを表示できます。

ボックスモードの切り替えと基本操作

断面化ツールのモードを 「ボックス」 に変更すると、モデルを直方体で囲む領域が断面化されます。

断面化ツール ボックスモード
断面化ツール ボックスモード

次に「変換」タブから次のアクションを選択します。
各アクションを選択するとギズモが表示され、矢印や円形ハンドルをドラッグして操作します。

移動:ボックス全体を移動

ボックス 移動モード
ボックス 移動モード

回転:ボックスを回転させる

ボックス 回転モード
ボックス 回転モード

尺度:ボックスの大きさを変更

ボックス 尺度モード
ボックス 尺度モード
尺度変更時の注意点

尺度はボックスの中心を基準に上下左右へ均等に広がるため、片側だけ拡大できません。
必要に応じて「移動」や「回転」と組み合わせて調整しましょう。

 

「選択にフィット」で対象物を囲む方法

特定のオブジェクトだけを断面化したい場合は「選択にフィット」が便利です。

まずは、ホームタブから選択ツリーにチェックを入れます。すると画面左側にモデル構成のツリーが表示されます。

選択ツリーの表示
選択ツリーの表示

次にボックスで囲みたいオブジェクトを選択ツリー上で選びます(下画像①)
そして変換タブから「選択にフィット」を選択します(下画像②)

選択にフィット
選択にフィット
こたろー
こたろー

すると、そのオブジェクトにピッタリ合ったボックスが自動で作成されます!

ボックスを非表示にするにはどうすればいい?

青いボックスが邪魔だなと思うときありますよね?
「変換」タブの「移動」「回転」「尺度」のチェックを外すとボックスを非表示にできます!

 

まとめ

今回は「【Navisworks活用術】断面化ツールの使い方|平面モード・ボックスモード・選択にフィットを徹底解説」について解説しました。

・断面化ツールは「ビューポイント」から「断面化を有効」にチェックすると起動
 
平面モードでは、切り出し方向を設定し、ギズモで断面位置を移動可能

 
ボックスモードでは、移動・回転・尺度で断面領域を自在に調整できる
 
選択にフィットでは、対象オブジェクトに合った断面ボックスを自動生成

Navisworksはモデル全体を俯瞰するだけでなく、内部構造を効率的に確認できるのが強みです。

断面化ツールを使いこなして、レビューや干渉チェックが格段にスムーズに効率的な3Dモデルの検証を目指しましょう!

こたろー
こたろー

以上、こたろーでした。 


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【AutoCAD時短術】エイリアスで作業効率アップ!よく使うコマンド30選と設定方法を解説https://automate-lab.com/autocad-alias-command-efficiency/https://automate-lab.com/autocad-alias-command-efficiency/#respondWed, 03 Sep 2025 21:00:00 +0000https://automate-lab.com/?p=13692

この記事の難易度 AutoCADで「コマンド入力が面倒…」「作図に時間がかかる」と感じたことはありませんか? そんなときに役立つのが 「エイリアス(Alias)」 です。 AutoCADでは、LINEやCIRCLEなどの ... ]]>

この記事の難易度

AutoCADで「コマンド入力が面倒…」「作図に時間がかかる」と感じたことはありませんか?

そんなときに役立つのが 「エイリアス(Alias)」 です。

AutoCADでは、LINEやCIRCLEなどのコマンドをショートカットで素早く入力できるよう、エイリアスという仕組みが用意されています。たとえば、「LINE」は「L」「COPY」は「CO」など、よく使うコマンドを短い文字で呼び出せるのが特徴です。

エイリアスを活用することでキーボード入力の手間を大幅に削減でき、作図スピードを上げられます。

この記事では、

  • AutoCADのエイリアスとは何か?エイリアスを使うメリットと活用法
  • よく使うエイリアスTop30(早見表付き)
  • エイリアスの設定・変更方法(カスタマイズ手順)
  • 「-LA」などハイフン付きコマンドの意味と使い分け

など、AutoCADをもっと効率的に使いこなすためのエイリアス活用術を、初心者にも分かりやすく解説しています。

こたろー
こたろー

実務スピードを上げたい方や、AutoCADをもっと快適に使いたい方は、
この記事を参考にエイリアス設定に挑戦してみてください!

 

AutoCADのエイリアスとは?

AutoCADにおける「エイリアス(Alias)」とは、コマンドを素早く入力できるショートカット文字列のことです。

たとえば、通常「LINE」コマンドを使うにはコマンドラインから「LINE」と入力する必要がありますが、「L」と入力しても同じ動きをします。

これがエイリアスで、あらかじめAutoCADにショートカットコマンドが登録されています。

キーボード操作が中心となるAutoCADでは、エイリアスを使うことでマウスの移動を減らし、作業スピードを大幅に向上させることができます。

こたろー
こたろー

最初は「エイリアン」と読み間違えて、きっと難しいんだろうと勘違いしたことあります。
ただのショートカットキーのことでした…

 

エイリアスを活用するメリット

エイリアスを活用することで、こんなメリットが得られます。

  • コマンド入力の高速化:
    長いコマンド名を短縮できるため、入力時間を大幅に削減できます。
  • 作業効率の向上:
    コマンド入力のストレスが軽減され、作図作業に集中できます。マウス操作の負担も減ります。
  • カスタマイズ性:
    自分の使いやすい形にエイリアスをカスタマイズできます。
  • 自動化との相性:
    スクリプトを作ったり、自動化フローを作るときに便利です(詳しくは後の章で説明します)
こたろー
こたろー

中上級者の作図時間が短いのはエイリアスのおかげでもあります。

 

AutoCAD よく使うエイリアスコマンドTop30

以下は、AutoCADで特に使用頻度の高いコマンド30種類とそのエイリアス、コマンドの内容、重要度(◎=特に使用頻度が高い、○=よく使う、△=場合による)を一覧にしたものです。

※過去の記事で紹介しているコマンドにはリンクを入れています。興味のある方はあわせてご覧ください!

コマンドエイリアス内容重要度
LINEL線分を作図
CIRCLEC円を作図
ARCA円弧を作図
RECTANGREC矩形を作図
PLINEPLポリラインを作図
POLYGONPOL正多角形を作図
ELLIPSEEL楕円を作図
HATCHHハッチングを作図
MOVEMオブジェクトを移動
COPYCO, CPオブジェクトを複製
ROTATERO回転
SCALESCスケール変更
MIRRORMI対称コピー
STRETCHS伸縮
TRIMTRトリム(カット)
EXTENDEX延長
OFFSETOオフセット
FILLETFフィレット(角丸)作成
CHAMFERCHA面取り作成
ERASEE削除
EXPLODEX分解
JOINJ結合
DISTDI距離計測
AREAAA面積計測
IDID座標取得
LAYERLA画層管理
BLOCKBブロック定義
INSERTIブロック挿入
MTEXTT, MTマルチテキスト作図
DIMLINEARDLI線形寸法
よく使うエイリアスコマンドTop30
こたろー
こたろー

よく使うエイリアスから覚えましょう!
AutoCADでの作図スピードが飛躍的に向上します。

 

エイリアスの設定・変更方法

デフォルトのエイリアスに加えて、自分の好きな文字列をエイリアスに設定することも可能です。
以下の手順でカスタマイズできます。

① 「acad.pgp」ファイルを開く

リボンから「管理」>「エイリアスを編集」を選択すると「acad.pgp」というファイルがメモ帳で開きます。このファイルを修正するとエイリアスの編集ができますよ。

管理>エイリアスを編集
管理>エイリアスを編集

この「acad.pgp」「C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Autodesk\AutoCAD 20XX…\jpn\Support」にあります。間違って消さないように気をつけてください!

エイリアスファイルの場所(acad.pgp)
エイリアスファイルの場所(acad.pgp)

Roamingフォルダまでたどり着けない方はフォルダパスに「%APPDATA%」と入力してみてください!

エイリアスを追加・編集

ファイルを見てみると最初にLINEコマンドが表示されています。

メモ帳でエイリアスの編集
メモ帳でエイリアスの編集

* マーク以降がコマンド名です(LINEコマンドだと*LINE
左側のLがエイリアスのショートカットコマンドになります。

ファイルを修正してAutoCADを再起動

次にエイリアスの文字を修正します。
デフォルトではLINEコマンドは「L」で起動しますが、「LLL」に変更しました。

修正エイリアスを反映させるにはAutoCADを再起動してください。

LINEコマンドのエイリアスを修正
LINEコマンドのエイリアスを修正

再起動しても上手くいかない場合は、コマンドラインからREINITを入力し、「デバイスとファイル初期化」からPGPファイルにチェックを入れてください。

エイリアスが修正されたか確認

最後に先程の修正内容の確認をします。

コマンドラインから先ほど設定したLLLと入力してください。するとLINEコマンドが起動します↓

エイリアスが修正されたか確認
エイリアスが修正されたか確認
こたろー
こたろー

修正したエイリアスが反映されました!
作業スピードが上がるようにカスタムしましょう。

(補足)Express Toolsでのエイリアスの修正方法

通常版のAutoCADユーザーの方(AutoCAD LTじゃない方)はExpress Toolsが搭載されています。リボンから「Express Tools」>「Command Aliases」を選択すると専用のエディタが表示されます↓

Express Toolsからのエイリアス編集
Express Toolsからのエイリアス編集
こたろー
こたろー

Express Toolsを使ったほうが直感的に操作しやすいですね。

 

ハイフン「-」付きエイリアスってなに?

AutoCADのコマンドには、「ハイフン「-」が付いたバージョン」のコマンドが存在することがあります。

例えば、「画層管理」のLAYERコマンドのエイリアスには2種類があります。
それぞれの特徴はこんな感じです↓

  • LA:画面上にダイアログボックス(レイヤ管理画面)を表示
  • -LA:コマンドライン上でレイヤを設定・編集
LAコマンド(ハイフンなし)
LAコマンド(ハイフンなし)

ハイフンなしでコマンドを入力するとダイアログボックスが表示されます。GUIで直感的に操作可能です。

LAコマンド(ハイフンあり)
LAコマンド(ハイフンあり)

ハイフンありでコマンドを入力するとコマンドライン上に選択肢が表示されます。次の章で説明しますが、スクリプトやマクロの開発をするときに便利です。

違いのポイントまとめ:

コマンド画面表示特徴
LAダイアログボックスGUIで直感的に操作可能
-LAコマンドラインスクリプトやマクロに便利
こたろー
こたろー

普段の作図では、「-」を付けないことが多いです。
自動化をするときには「ー」がマストになります!

ハイフン「-」付きエイリアスはいつ使う?

-LAのようなハイフン付きコマンドは、スクリプトやバッチ処理をするときによく使用されます。

AutoCADのスクリプトとは、AutoCADのコマンド欄に入力する内容をメモ帳に書いて、作図操作や反復処理を自動実行する機能のことです。

こちらはスクリプトで自動作図をした例で、ファイルをドラッグするだけで作図してくれます↓

スクリプトを使った作図例
スクリプトを使った作図例

LAYERコマンドを例に説明します。
もしハイフンを付けないLAコマンドを使うと、画層の設定時にGUIが立ち上がって、スクリプトが途中で止まります

ところが、ハイフン付きの-LAとするとコマンドライン上で止まらず動いてくれます!

よくある例:

通常コマンドハイフン付きコマンド説明
LAYER (LA)-LAYER (-LA)レイヤ設定
BLOCK (B)-BLOCK (-B)ブロック定義
INSERT (I)-INSERT (-I)ブロック挿入
ハイフン「-」付きコマンドの例

スクリプトを使ったデータ処理や作図例について詳しく知りたい方は過去の記事を参照ください↓

こたろー
こたろー

他にも、リモート環境や低スペックPCなどで、ダイアログ表示が重いときにも便利です。

補足:エイリアスに「-」付きは登録されていないことも

エイリアス(例:LA)はPGPファイルで登録されていますが、中にはハイフン付きのコマンドは登録されていないことがあります。

Express Toolsのコマンドは「-」付きエイリアスがないことが多いです。
個人的にATTIN、ATTOUTコマンドを使ってスクリプトを作りたいのですが、ダメみたいです。

 

まとめ

今回は「【AutoCAD時短術】エイリアスで作業効率アップ!よく使うコマンド30選と設定方法を解説」について解説しました。

・AutoCADのエイリアスとは、コマンド名を短縮できるショートカット文字列
 
・「L=LINE」「C=CIRCLE」など、基本操作の多くがエイリアス化されている(作図時間短縮)

 
・自分でカスタマイズも可能。acad.pgpファイルやExpress Toolsで編集できる
 
・ハイフン(-)付きコマンドは、スクリプトや自動化処理との相性が抜群

AutoCADはマウス操作が多くなりがちな設計ツールですが、エイリアスを使いこなすことで“手を止めない”連続作業が実現できます。

中上級者のようなスマートな作図を目指すなら、ぜひ今日からエイリアスを意識してみてください。

こたろー
こたろー

以上、こたろーでした。 


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【体験談】花粉症でデジスマ診療を受けたら3000円超え!?オンライン診療のメリデメは?https://automate-lab.com/dejisuma-online-shinryou-review/https://automate-lab.com/dejisuma-online-shinryou-review/#respondSun, 31 Aug 2025 21:00:00 +0000https://automate-lab.com/?p=15024

病院に行く時間がない、外に出たくない…そんなときに頼れるのが「オンライン診療」です。中でも注目されているのが、スマホで予約・診療・決済・処方箋の受け取りまで完結できる『デジスマ診療』 全国どこにいても利用できて、診療時間 ... ]]>

病院に行く時間がない、外に出たくない…そんなときに頼れるのが「オンライン診療」です。
中でも注目されているのが、スマホで予約・診療・決済・処方箋の受け取りまで完結できる『デジスマ診療』

全国どこにいても利用できて、診療時間は朝6:00~深夜23:45までと非常に柔軟。
忙しい社会人や子育て中の方にも便利なサービスです。

ただし、実際に使ってみると費用が高い…!」「薬が7日分しか出ない⁉といった注意点も。

この記事では、私が花粉症の薬をもらうためにデジスマ診療を初めて利用した体験談をもとに、料金・処方制限・メリット・デメリットを正直にレビューします。

この記事のポイント
  • 実際にかかった費用は?システム利用料や薬代のリアル
  • 初診での処方は7日まで!?オンライン診療の薬の処方について
  • 利用してわかったメリットと不便に感じたポイント
  • オンライン診療が向いている人・向いていない人とは?
こたろー
こたろー

通院の手間を減らしつつ、自分に合った医療の受け方を探しましょう!

 

デジスマ診療とは?|全国対応のオンライン診療アプリ

「デジスマ診療」とは、スマホで手軽に予約・診療・決済・処方箋の受け取りまで完結できるオンライン診療サービスです。

特徴としては以下のような点があります:

  • 全国どこに住んでいても利用可能
  • 早朝6時〜深夜24時前まで予約できる
  • 診療内容に応じて薬の処方も可能
  • 処方箋は自宅配送または最寄り薬局での受け取りが選べる

私は今回、花粉症の薬をもらう目的で初めて利用しました。

こたろー
こたろー

平日なかなか時間が作れなかったし、花粉で外に出たくなかったので。

 

実際にかかった費用は?|思ったより高くて驚愕

ふらっとオンライン診療を受診しましたが、思ったよりもお金がかかってしまいました。

項目金額
システム利用料1,000円
診察料(自己負担)1,350円
処方箋にかかる費用(薬代+薬局手数料)1,000円
合計3,350円

たかが花粉症の薬をもらうだけにしては約3,000円とかなり割高だと感じました。

特に気になったのはシステム利用料です。
保険適用外で固定で1,000円取られるのは地味に痛い。

デジスマ診療 システム利用料
デジスマ診療 システム利用料
こたろー
こたろー

処方箋も宅配の場合には別途手数料取られます…

 

処方日数はたったの7日分…!?

さらに驚いたのが、処方される薬の日数が初診だと最大7日分に制限されていたことでした。

デジスマ診療 処方日数について
デジスマ診療 処方日数について

私は毎年1ヶ月以上花粉症の症状に悩まされるので、1週間では全く足りません

どうやら「お薬手帳の提示で6ヶ月以内の服薬履歴」が確認できれば、最大30日分まで処方可能とのこと。つまり、初回利用で何も情報がないと少量しか出せないみたいです。

  

デジスマ診療のメリット

とはいえ、デジスマ診療にも便利な点が多数あります。以下にまとめてみました。

① 時間を選ばず予約可能

平日や日中に忙しくて病院に行けない人にとっては非常にありがたいです。
私は夜22時頃に診療を受けましたが、待ち時間もなく時間通りに診察が始まりました。

こたろー
こたろー

デジスマ診療の場合は6:00~23:45まで診察してもらえます!

② 全国どこからでも受診できる

地方在住の方や、出張中・旅行中でも対応してくれるのは心強いです。
わざわざ近くの病院を探す手間も省けます。

スマホかPCさえあれば問題ありません!
地方に住みながら都会のいい病院を安心して受診できます。

③ 処方箋は自宅配送 or 薬局受け取りを選べる

自宅配送もしてくれるので、外出が難しい人には便利。
今回は自宅近くの薬局で受け取りましたが、特に問題ありませんでした。

ただし、自宅配送の場合は別途手数料が390円かかるので注意です!

 

デジスマ診療のデメリット|費用と処方制限がネック

一方で、使ってみて感じた明確なデメリットもあります。

① 費用が高すぎる

病院に直接行けば、保険診療で診察代数百円+薬代くらいで済むのに、
オンライン診療だとシステム利用料や手数料が加算され、トータル3,000円超え

正直、気軽には使いにくい価格帯だと感じました。
固定でシステム利用料が1,000円取られるのに加えて、初回は処方箋が7日分しか出ないのでコスパ悪いです。

② 初診は処方制限あり(最大7日)

長期で薬が必要な花粉症のようなケースでは、絶対的に薬が足りません
同じ処方箋を30日分までもらうには少なくとも2回診察が必要なので手間がかかります。

③ オンラインなので触診ができない

当然ですがオンライン診療なので、直接症状を見てもらえません

例えば胃に不快感があって、触診で症状を見てもらいたいときにはオンライン診療は適していません。また、レントゲンも撮れないので整形外科も❌ですね。

また、オンライン診療の場合は自分の言葉で症状を伝える必要があります。
ある程度症状を言語化できるようにしておいた方がいいかもしれません。

 

オンライン診療おすすめの人、おすすめしない人

オンライン診療はこんな人におすすめ

色々とデジスマ診療を使った中でオンライン診療はこんな場合に適していると思います:

  • 外出できないほど体調が悪い
  • 病院が開いている時間にどうしても行けない
  • 短期的な薬がほしいだけ(風邪薬など)

基本的に短期的な症状で外に出るのがしんどい場合に使うのがおすすめです。

オンライン診療をおすすめしない人

一方でこんな方はオンライン診療は向いていません:

  • 初診で薬を長期間の処方してもらいたい(花粉症など)
  • 医療費を節約したい
  • 医師に直接見てもらいたい人(整形外科、皮膚科など)
こたろー
こたろー

オンライン診療は、お金を持っている人や緊急に受診したい方向けという感じがしました。

 

まとめ

今回は「【体験談】花粉症でデジスマ診療を受けたら3000円超え!?オンライン診療のメリデメは?」について紹介しました。

・スマホで予約〜診療〜決済〜処方箋受け取りまで完結。6:00〜23:45まで診察OK
 
・全国対応で、地方在住者や外出が難しい人でも利用可能

 
・処方箋は薬局受け取り or 自宅配送が選べて便利(配送は別途390円)
 ただしシステム利用料1,000円+初診の処方日数は最大7日とコスパ面は要注意
 
・花粉症や風邪など「短期処方」で時間が取れない人には特におすすめ

忙しい人や通院が難しい人にとって、オンライン診療は便利な選択肢です。
ただしコストや制限もあるため、使いどころを見極めて上手に活用してみてください!

こたろー
こたろー

以上、こたろーでした。 


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